このページでは、スピーチを書き始める前の準備に関することを扱います。
1. トピック選び → 2. リサーチ→ 3. ブレーンストーミング → 4. Main claim の決定 → 5. アウトラインを書く
トピックとは、スピーチで取り扱う話題のことです。
スピーチで最も大事な過程なので慎重に選ぶ必要があります。
トピックを絞り込むために、いくつかのトピックの基本的な資料を集めることをすることが大事です。
[Topic選びの確認事項]
1.1. 自分がそのトピックを愛しているか (「なぜそのトピックを選んだか」の質問に答えられるか)。
自分が、興味、知識があるか。
a. トピックにおけるOriginality (できるだけみんなが知らないような新しい情報を出す。)
b. トピックに対する視点におけるOriginality (他の人と視点を変える。)
c. スピーチの構成におけるOriginality (スピーチの話の進め方にOriginalityを出す。) (SuggestionにおけるOriginality, Example, Root CauseなどでOriginalityを出す)
d. 効果的な表現方法におけるOriginality (より効果的な表現を使う。)(→Illustration)
e. 分析力におけるOriginality (より深い分析をする。現状の原因のそのまた原因を探ってみる。)(→Analysis, Root Cause)
1.3. 自分にとって、そしてみんなにとっての重要性があるか。(→Significance)
1.4. 対象が広いか。(聴衆のできるだけ多くの人を対象にしたスピーチであるか。)(→Generalization)
1.5. 多くの人が興味、関心をもっているか。
a. タイムリーな話か。(最近、話題の話が良い。古くても新しい切り口ならOK。)
b. 多くの人にとって身近な話か。(→Familiarization)
1.6. 決まった時間内で「言い切れる」ものか。(広範囲すぎる、抽象的すぎるものは、避けた方がよい。)
1.7. 決まった時間内で「説得できる」ものか。
1.8. Public Speechにふさわしいか。
聴衆の背景(Background)や審査員の国の文化に注意する。(聴衆や審査員の一部を傷つけてしまうような発言がないか注意する。)
あまりに個人的なことや内輪ネタは、Public Speechにはふさわしくない。
2.1. 普段のリサーチ
2.1.1. 普段からのリサーチを怠らない。
メモを取るのは非常に大事。
2.1.2. 新聞、ニュース雑誌、ノンフィクション、伝記、エッセイ、ニュース番組、ドキュメンタリー(記録物)、教育番組、そして他のあらゆるものを普段から見る。
2.1.3. そしてそれらに対して自分の意見を持つ。
2.1.4. ニュースの論評、新聞の社説、友達の意見などに対して常に批判的な目で見て、その意見に常に"Why?"をぶつけてみる。(たとえ賛成でも一度、反対の立場に立って考えてみる。)
2.1.5. 多くのスピーチ大会に行き、スピーカーの扱ったトピック、そのスピーチの結論、その時の審査員の名前、スピーチに対するコメント等を記録しておく。
2.2. スピーチを書く際のリサーチ
2.2.1. インターネットで調べる (→かずおのインターネット検索術)
情報収集にインターネットは欠かせません。インターネットのできない人の中には、新聞や本の方がいいという人がいますが、その新聞や本もインターネット上で検索できたりします。情報収集や情報検索に使えるソフトも多数あります。以下、便利なホームページやソフトを紹介しておきます。
Amazon (Amazonをお気に入りに入れておく) 本の検索はここが便利です。
News Tool 指定したキーワードの入った記事を自動的に拾ってきてくれるソフトです。スピーチセクション必携 !
TV Tool テレビ番組表示ソフトです。スピーチのトピックのキーワードを登録しておけば、関連番組を見逃さずに済みます。
Google News Alerts 指定したキーワードの入った記事を拾ってきてくれます。
かずおの全文検索お勧めソフト 収集したデータを全文検索します。
2.2.2. 図書館で、関連本、現代用語の基礎知識系の本、新聞、雑誌などを調べる。(→かずおの本検索術)
本の名前、著者、著者の職業、出版社、出版年は、把握しておく。
特に統計、数値は、最新のものを使う。(スピーチを行う日の直前まで、リサーチをかかさず、最新のデータを求める。)
2.2.3. 関連のテレビ番組をみる (ラジオ番組を聞く)。
自分の主張と反対の意見も集めることは大事。
2.2.4. 人から話を聞く。
a. 友人、知人に聞く。
b. 掲示板で人に聞く。(OK Web (日本語), AllExperts (英語))
c. その分野の最前線にいる人に聞く。
d. インタビューやアンケートで、できるだけ自分と環境の異なる人に意見を求める。
2.2.5. フィールドワーク (Field Work, 現地調査)
a. 自分の足で調べる (実際に見て確かめる)
ex)JR山の手線の全ての駅のトイレに入ってみて、使う人のモラルを考えてみた人もいる。
b. 自分で体験する
ex)大震災の深刻性をボランティア活動に参加することによって体験する。
[かずおの雑談]
上で、「メモを取るのは非常に大事」と書きました。このページのトップページである「雑談辞典」も私の普段からのメモに基づいて作られています。私は、小さなメモ帳とシャーペン (メモ帳に引っ掛けられる細長いプラスチックが付いたタイプのもの) をいつもポケットに入れています。メモ帳は、前からと後ろからの同時に使います。1ページ目からは、日常思い浮かんだ英語に訳せない日本語や、読んだり聞いたりした知らない英語を書き留めます。ふと浮かんだ英語の文法の疑問など、英語の勉強になることは全て含まれます。同時にメモ帳の最終ページから逆方向にも使っています。これは、日常拾った情報やアイデアを書き留めています。つまり、本屋で英語の本を立ち読みして知らない表現があれば、メモ帳の前半に書き、電車の吊り広告で面白い記事を見つけたら、メモ帳の後半に書きます。よって、僕のメモ帳は、最終的には、真ん中辺りが未使用の空白になります。
3. ブレーンストーミング (Brain Storming, 略してブレスト)
数人で、トピックに関して頭(Brain)に浮かんでくること全てを(どんな些細な事でも)書き出していくこと。
3.1. ブレーンストーミングの目的
a. 自分の頭の中にある知識や考えを整理するため。
b. 反対意見を含む多面的な意見を取り入れるため。
c. 話に広がりを持たせるため。(分析をしっかりするため。)
何が問題で何が原因なのかが見つかり、スピーチの方向性が見えてくる。
3.2. ブレーンストーミングの方法
a. Listing up (Jotting down)
トピックから連想することを全て書き出す。
b. Clustering
Listing upで書き出した項目を比較し、関連する項目を線でつなぎながら図式化し、まとめる。
c. ディスカッション (Discussion)
友達とディスカッションをして、自分の意見の土台を作っていく。
できるだけ違う環境にいる人、違う価値観をもった人の意見を取り入れて、客観的にしていく。
[かずおの雑談]
ブレーンストーミングは、議論の場ではありません。賛成であろうが反対であろうが、少々トピックから外れていようが、とにかくアイデアを出しまくるのです。ブレーンストーミングの相手がいないという人は、学科の友達に聞いたり、友達に電話したりメールをばらまいたりしてはどうでしょうか。ブレーンストーミングのやり方に正式な決まりがあるわけではなく、要はいろいろな人のアイデアが出ればいい話なので、方法は探せばあるものです。後輩の意見を聞くのも忘れないこと。スピーチがうまい、うまくないは、ここでは関係ないのです。私は、他セクションの後輩にも貴重な意見をたくさんもらいました。
Main claimとは、スピーチの最も言いたいことを一文で表したものです。
アウトライン (Outline) とは、Main claimをもとに自分のスピーチの中で言いたいことを大まかに書くことです。アウトラインの書き方について詳しいことを知りたいことは、続いて読み進めて下さい。
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