ここからは、Logic Chart作成の段階について述べます。まずは、Bodyの部分です。P-S型スピーチでは、Problem, Harm, Causeにあたる部分で、C-A型スピーチでは、U.S.Q., Ideal Situation, A.S.Qにあたる部分です。
[Bodyですること]
論理を展開する。
聴衆に(Introductionの段階でひいた)興味を持たせ続ける。
[Problem (問題), U.S.Q.(現状) = 現状の問題]
・必ず1つに絞る (同時に2つ以上の問題を扱ってはいけない! )
・本当に起きているか?
・既に解決、改善の方向に向かっていないか?
ex) 非嫡出子(非合法的に結ばれた男女の子)に対する法的差別をなくすべきだ →政府はすでに戸籍の書式法や遺産相続の権利に関して嫡出子との平等化を進めている
・本当にCauseが引き起こすものであるか?
・本当にHarmの原因になっているか?
[Harm, Ideal Situation(理想状態) = 重要性 (Significance)]
ここでは、「普通の状態」と比較対象になる状態を述べます。P-S型スピーチでは、問題解決後の普通の状態に対し、現状の普通でない状態 (ひどい状態) を強調します。C-A型スピーチでは、提案採用前の普通の状態に対し、提案採用後の普通でない状態 (素晴らしい状態)を強調します。結局、どちらの型にせよ、ここでスピーチ前後 (問題解決後、提案採用後) の変化の重要性 (Significance) を強調することは変わりません。
・本当に起きているか?
・既に解決、改善の方向に向かっていないか?
・Significanceが本当にあるか? (→AnalysisのSignificance参照)
・本当にProblemが引き起こすものであるか?
[Cause (原因), A.S.Q. (現状分析) = 問題の原因]
1. 本当にそれが原因か?
社会的側面(制度、政策など)、会社、学校、組織、親、私達の態度、意識など、あらゆる面から原因を考える。
語り尽くされたTopicなら、誰も気づかなかった原因がないか調べる。
2. 原因は、いくつあるか?
3. 主な原因 (Main Cause) は何か?
4. 原因のそのまた原因 (Root Cause) を考えることにより、Originalityを出す。
ex1)
Problem : 日本からのODA (政府開発援助)が発展途上国の役に立っていない。
Cause : 現地の人々の要求が反映されていない。
Root Cause : 政府と大手商社との間の癒着がひどい。
ex2)
Problem : 世界中で紛争が起こっている。
Cause : 世界中に武器があふれている。武器の作れないように思われる国までかなり武器を持っている。
Root Cause : 国連安保理事会の常任理事国5カ国が多量の武器を輸出している。
5. Reason for Cause (その原因を選んだ理由)
なぜ多くの原因の中からあえてその原因を選んだか。
[Bodyで注意すること]
1. Bodyでは、みんなが知っていること。(ex. 最近の新聞、ニュース番組で頻繁に扱っていること) は簡潔に言う。
2. Bodyは、Conclusionに結び付くこと。(Bodyは、Conclusionを受け入れてもらうためのものである。)
3. Bodyでは、論理の飛躍があってはならない。(AだからBという時、AとBの間に一段階、何かが抜けていないか注意する。初心者は、AとBの間に抜けている段階があっても、そこを自分の主観や自分の常識で埋めてしまい、Aだから当然Bと説明無しで言ってしまいがちである。)
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