極めよ「自炊」

 

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このページは、たくさんのアクセスを頂いている「極めよ電子辞書」の続編として作った、本の自炊のまとめページです。

「自炊」とは、本の電子化をすることです。電子書籍に対して、「自」分で書籍を「吸」い出す (自分で電子化をする) ことから「自吸」をもじって「自炊」と呼ばれるようになりました。(料理やご飯の自炊とは無関係です。)

私が本の電子化を考え始めたのは2004年頃で、2005年1月の私のホームページのキャッシュ (読み込まれるまで少し待ってください) に残っていました。当時はもちろん「自炊」という言葉はなく、「紙の書籍のテキスト化」と書いています。Googleトレンド「自炊」で調べると、2010年4月〜2011年1月の間に「自炊」という言葉が一気に広まったことがわかります。

このページには、私の自炊の失敗が詰まっています。このページを参考に、皆さんは失敗しないようにしてください。

また、「それ間違ってるよ」とか「なんでこんなめんどくさいことしてるの?」とかいう意見は大歓迎ですので、メールしてください。

赤字で書かれていることは大事なことが多いので、自炊に手をつける前に一通りざっと見ておいた方がいいかもしれません。

 

[目次]

自炊

├─ 裁断自炊
│  │
│  ├──1. 裁断機 (断裁機) + 自炊用スキャナの購入
│  │
│  ├──2. 裁断機 + スキャナのレンタル
│  │
│  ├──3. 自炊代行業者への依頼
│  │
│  └──4. 自炊レンタルスペース

└─ 裁断しない自炊 (非破壊自炊)  
   │
   ├──1. 本を撮影
   │        │
   │        ├─ 1-1. 本を撮影 (低速) 書画カメラ
   │        │
   │        ├─ 1-2. 本を撮影 (高速)
   │        │
   │        ├─ 1-3. 本を上から装置で押さえつけて撮影 (機器購入)
   │        │
   │        └─ 1-4. 本を上から装置で押さえつけて撮影 (機器自作)
   │
   ├──2. (全ページを)1ページずつスキャン (専用のスキャナ使用)
   │
   └──3. 本を自動でめくって撮影
            │
            ├─ 3-1. 本を自動でめくって撮影 (機器購入)
            │
            └─ 3-2. 本を自動でめくって撮影 (機器自作)
    

自炊の種類 裁断自炊 裁断しない自炊

裁断自炊の手順 裁断手順 スキャン手順 テキスト検索

参考 自炊ソフト 自炊サイト

自炊の本 Amazon (→お気に入りに入れておく)

自炊の本 楽天 (お気に入りに入れておく)

 

自炊の種類

以下、長所と短所を比較しています。

自炊に必要な「値段」に関しては本を電子化するまでの値段を対象にしています。別途、電子化したデータを保存するためのハードディスク (バックアップは必ず必要なので、サーバーに保存したりハードディスクを2台用意したりする)、電子化した本を読むための端末 (PCでも読めるが、持ち歩くならiPadなどの端末) が必要となります。

また、自分で自炊をするなら、当然、見えないコストである人件費がかかります。これを見落とす人が多いような気がします。大量の本がある方は、下手したら、1年間の休日を全て自炊につぎ込むことになるかもしれません。同じ労力で副業をしたら、月数万円、年間数十万円は稼げます。非常に乱暴な比較をすれば (ナンセンスなレベルになるかもしれませんが)、1年間の休日を全て自炊につぎ込むか、1年間の休日を全て副業をしてお金を稼いで同じくらいの額を自炊代行業者に支払ってやってもらうか。自分で自炊するのは、確かに自炊しながらテレビを見たり音楽を聴いたり他のこともできますが、一日平均33冊かそれを超えるレベルで自炊すると普通の仕事レベルに疲れます。分かりやすく言えば、長期休暇 (夏休みなど) があったとして、丸1週間自炊を続けていると「7連勤」の疲れを感じ、自炊にも休日があった方がいいと感じてきます。そして頑張った結果得られるのは、主に自炊データと自炊のスキルです。一方、自炊代行業者 + 副業の場合、自炊データはお任せなので、自分の求める品質のデータが得られるとは限りません。ただ、副業では、自炊のスキルよりもっと社会に役立つスキルが身につくかもしれません。

 

■ 裁断自炊 (裁断機、カッター + 自炊用スキャナ)

本を裁断してスキャンします。

また、裁断済の本を入手することもできます。

 

裁断自炊
 │
 ├──1. 裁断機 (断裁機) + 自炊用スキャナの購入
 │
 ├──2. 裁断機 + スキャナのレンタル
 │
 ├──3. 自炊代行業者への依頼
 │
 └──4. 自炊レンタルスペース

 

[裁断自炊 - 4つの選択肢]

1. 裁断機 (断裁機) + 自炊用スキャナの購入

2. 裁断機 + スキャナのレンタル

3. 自炊代行業者への依頼

4. 自炊レンタルスペース

 

1. 裁断機 (断裁機) + 自炊用スキャナの購入

裁断不要 × スピード ○ 精度 ○ 値段 △ 容易さ ○ 総合評価 ○ (裁断機と自炊用スキャナ合わせて、5〜10万円程度。)

長所: (各自の予算に応じて)手の出る範囲の値段で、比較的スピーディーに自炊できる。

短所: 本を裁断する必要がある。

 

[裁断機]

Durodex 200DX (Amazon 楽天)

Durodex 200DXが4万円以内で一番便利、安全。1万円以内の定番としては、カール事務器 ディスクカッター DC-210N (Amazon 楽天)。予算次第でDC-210Nを選んでも良い。

Durodex 200DXは、かなり分厚い本も裁断できる」でも書いているが、裁断機の説明に書かれている「裁断できる厚み」の2倍までは楽に裁断できるので、裁断厚10mmと20mmの裁断機では、裁断能力の違いは10mmではなく、(その2倍の20mmと40mmの差である) 20mmという捉え方もできる。

 

その他の候補として、PK213、PC-A3HB、PK-513L、ブック40などがある。

PK-213 (Amazon 楽天) 裁断能力:約60枚

ライオン事務器ハイブリッド式断裁機 PC-A3HB

 

※裁断機を選ぶ基準

・裁断したい本の大半が厚さ何センチ以内か

厚い本は、裁断機で裁断できる厚さに分解してから裁断する必要があるので、安い裁断機 (一度で裁断できる最大の厚さがそれほど大きくない裁断機) だと分解に相当な労力が要ることになり後悔する人も多い。

・裁断機の大きさ (収納)

部屋のスペース確保のために自炊しようとして、結果、裁断機とスキャナでかなりスペースをとると本末転倒になる。Durodex 200DXは、省スペース。

・裁断機の安全性

怪我しにくい設計になっているか。子供のいる家庭は特に、未使用時の状態でも怪我しにくいかも含めて検討する必要がある。

 

※カッター

裁断機を使わず、カッターのみで裁断する方法もあります。(100冊以内、少ない冊数だとこの選択肢もありかもしれません。)

また、裁断機を使う方法でも、裁断機で一度に裁断できない厚さの本だと、カッターで分解してから裁断することになります。

以下の3点セットになります。

1. ローラーカッター「オルファ ロータリーカッターLL型 136B」 (Amazon 楽天) 楽天で1,100円 (送料込)

2. OLFA カッターマット A4 134B (Amazon 楽天) Amazonで735円 (送料込)

3. シンワ アル助ゴム付 300mm (Amazon 楽天) Amazonで400円 (送料込)

 

[スキャナ]

ScanSnap「iX500」 (Amazon 楽天)

(レビュー: ケータイ Watch 誠 Biz.ID)

ScanSnap「iX500」が定番。これが発売されるまでの定番は、ScanSnap S1500 (Amazon 楽天)。予算次第でS1500を選んでも良いが、将来的に合計1000冊以上自炊予定のある方は、消耗品を考えるとScanSnap「iX500」を強くお勧めします。(S1500は消耗が速くて、パーツの取り替えをより多くする必要があります。→ 消耗品比較)

(参考) iX500のS1500からの変更点 iX500とS1300、S1100の比較

S1500時代からのその他の候補として、DR-C125などもある。

 

[ハードディスク]

(バックアップ用) 外付けハードディスク (Amazon 楽天)

参考までに、スキャン後のサイズは、

カラー1冊100M前後。(100冊10G、1,000冊100G)

白黒1冊10M前後。(100冊1G、1,000冊10G)

 

[ケア用品]

キムワイプ (Amazon 楽天)

無水エタノール (Amazon 楽天)

 

[このページで紹介している100均買い物リスト]

ホッチキスの針はずし (リムーバー)

(一番大きい) 輪ゴム (本を束ねるのでできるだけ大きいもの、私はダイソーの「折径7cm」100g105円)

(紙で手を切った時のための) 絆創膏

(スキャナ清掃用) 清掃用ブラシ

(無水エタノールを入れる) 霧吹き (100均の園芸コーナー)

(一番大きい) はさみ (分厚い本を2つに分けるため、糊がついてもいい自炊専用として使うはさみ)

(一番大きい) ダブルクリップ (私は、ダイソーの「51mm (2.01in.)」6個105円)

裁断練習用の本 (100均の本やブックオフの100円コーナー)

CD/DVD不織布ケース (ネットで束で買った方が安いかもしれないが、100均でもあると思う。私はネット購入。)

ハンディークリーナー (100均にあるかもしれないが使い物になるかは不明。私はネット購入。)

(しっかり貼れてはがせる) 両面テープ (カバーをスキャンする時に、表裏を仮留めするため。両面テープでない普通の片面の「仮留めテープ」もあるので注意。)

※ 全て必要というわけではありません。用途など、詳しくはこのページ内を検索してください。

 

[本の複製]

絶版など入手不可の貴重な本の裁断

製本サービスを利用して、もう一冊作っておく。

 

[本の再生]

裁断した本をもう一度製本する人もいる。

とじ太くん 卓上製本機とじ太くん 3000型 3000 (Amazon 楽天)

 

[本の処分]

裁断済みの本でも売れる。(ヤフオク「裁断」 Saidanbon.com)

 

2. 裁断機 + スキャナのレンタル (楽天iX500レンタル 楽天裁断機レンタル 楽天断裁機レンタル 楽天SV600レンタル)

裁断不要 × スピード ○ 精度 ○ 値段 ○ 容易さ ○ 総合評価 △ (日数による。あまり時間がなければ高くつく。)

長所: 低価格で済む。大量の本を短日数で一気にできる時間があるなら安くつく (暇な人はこれがいい)。(→ 一日何冊自炊できる?)

短所: 希望の裁断機やスキャナがレンタルされていないかもしれない。自炊すべき本が再び溜まってくると、再度レンタル代がかかる。(定期的に自炊するなら購入した方がいい。)

自炊して思ったのですが、数百冊単位の本がある人にはレンタルはお勧めしません (私の個人的な意見です)。裁断やスキャンが早くできると言っても、それを数百冊繰り返すとそれなりに時間もかかりますし、とにかく疲れます。一定期間丸々時間が取れる人でも、全て短期間で終えられるのでしょうか。レンタルする方は自炊未経験者でしょうが、最初に試してみてしばらくしてやっぱりこっちの設定の方が良かったとやり直しすることもあるでしょう。

そういう方にお勧めなのは、裁断機やスキャナなど一式購入してしまって、自炊が終わったら売ればいいのです。確かに差額1万円とか2万円とか損するかもしれませんが (実際に何万円損するかはご自分で相場を調べてください)、期間無限のレンタル代 (安心料込み) と考えれば高くはないと思います。ちなみにこの場合、売ることが前提ですので、外箱やケーブルの袋など、全て捨てずに取っておき、できるだけ購入時に近い状態で残しておくと高く売れやすいでしょう。売る時に、「1ヶ月前に買って500冊くらい自炊しました。保存状態良好、欠品無し、箱や小さい袋なども含めて全て揃っています」とでも書いておくといいでしょう。^^

 

3. 自炊代行業者への依頼 (楽天自炊代行)

裁断不要 × スピード ○ 精度 ○ 値段 ○ 容易さ ◎ 総合評価 △ (冊数による。大量に本があるなら、それなりに費用がかかる。)

長所: 低価格で済む。本を送るだけなので一番楽 (忙しい人はこれがいい)。

短所: データのみの返却で、裁断後の本が戻ってこないのが普通だと思うので要確認。自炊すべき本が再び溜まってくると、再度依頼代がかかる。(定期的に自炊するなら自炊セットを購入した方がいい。) また、法的にも問題になっているので、大量の本を送った直後に閉店なんてことにならないよう、調べておくこと。

 

4. 自炊レンタルスペース

自炊専用のレンタルスペースや、キンコーズでもできる。

裁断不要 × スピード ○ 精度 ○ 値段 ○ 容易さ ○ 総合評価 △ (持っていける程度の本の量ならこれがいい。家から遠ければ、往復の交通費もかかる。)

長所: 低価格で済む。

短所: 当然、持ち込める冊数に限られる。

 

■ 裁断しない自炊 (非破壊自炊)

本を裁断することなく自炊します。

 

裁断しない自炊 (非破壊自炊)  
 │
 ├──1. 本を撮影
 │        │
 │        ├─ 1-1. 本を撮影 (低速) 書画カメラ
 │        │
 │        ├─ 1-2. 本を撮影 (高速)
 │        │
 │        ├─ 1-3. 本を上から装置で押さえつけて撮影 (機器購入)
 │        │
 │        └─ 1-4. 本を上から装置で押さえつけて撮影 (機器自作)
 │
 ├──2. (全ページを)1ページずつスキャン (専用のスキャナ使用)
 │
 └──3. 本を自動でめくって撮影
          │
          ├─ 3-1. 本を自動でめくって撮影 (機器購入)
          │
          └─ 3-2. 本を自動でめくって撮影 (機器自作)

 

[非破壊自炊 - 3つの選択肢]

1. 本を撮影

 1-1. 本を撮影 (低速) 書画カメラ

 1-2. 本を撮影 (高速)

 1-3. 本を上から装置で押さえつけて撮影 (機器購入)

 1-4. 本を上から装置で押さえつけて撮影 (機器自作)

2. (全ページを)1ページずつスキャン (専用のスキャナ使用)

3. 本を自動でめくって撮影

 3-1. 本を自動でめくって撮影 (機器購入)

 3-2. 本を自動でめくって撮影 (機器自作)

 

1. 本を撮影

1-1. 本を撮影 (低速) 書画カメラ

裁断不要 ○ スピード △ 精度 △ 値段 ○ 容易さ ○ 総合評価 △

長所: 裁断しなくていい。

短所: 時間が結構かかる。スキャナを使うより精度は落ちる。

ScanSnap SV600 (Amazon 楽天)

バード電子 ScanSnap ブックプレッサー (SV600専用) BP600 PZ-BP600

ScanSnap SV600 ブックプレッサー&リバーシブル背景マットセット SV600-BP600PM600

(参考) (スタンドの足を外した) ガラス製スタンドバキュームリフター を装着すれば (もしくは、光 スミホリデー アクリル板 透明 3×320×545mm A000-3S を使えば)、ブックプレッサー代わりになる。(ScanSnap SV600 & ブックプレッサー 購入レビュー)

ガラス製スタンド (+ バキュームリフター)

作業していて危険を感じるぐらいの重さがあります。

A4サイズをプレスすると、少し高さが足りません。

光 スミホリデー アクリル板 透明 3×320×545mm A000-3S

プレスするには十分ですが、危険を感じるような重さはありません。

A4サイズも十分に全体をプレスできます。

おそらく、取っ手がない以外はこのブックプレサーと同じ性能があると思われます。

重くないため取っ手はいりません。

(Amazon「BP600 PZ-BP600」レビューより引用)

 

ScanSnap SV600活用術、PowerMateをフットペダルの代わりに使う!

ScanSnap SV600インタビュー:開発者直伝、使い方のコツ

いいぞ!ScanSnap SV600 アクリル板 (55cm×32cm、厚さ2mm、全光線透過率93%) 1780円 (アクリサンデーMR板MR2-001=表面硬度を鉛筆の2Hから6Hにあげたハードコートアクリル)

実験で分かった! 100均グッズやアクリル板でScanSnap SV600の弱点は克服できる

 

類似品がたくさん発売されているので、最新の製品を検索してみてください。

1つのカテゴリーにまとまっていたり、名称が統一していたりしないので、大変、探しづらく感じました。(誰かいい探し方を知っている方はメールください。)

(探し方)

・「書画カメラ」(Amazon 楽天) で検索する。

・1つの商品名で検索 → 例えば、「Simply Scan」で検索すると、Simply Scan以外の類似商品も検索される。

・1つの商品ページをAmazonで検索し、「この商品を見た後に買っているのは?」から類似商品を見つける。

・以上の方法で、こういった商品を出しているメーカーを把握し、メーカーのホームページで最新の商品を探す (メーカー例: サンワダイレクトノバック)

※ 検索して出てきた全ての書画カメラが自炊向きというわけではないと思うので、自炊のために作られた製品を選ぶこと。

※ 自炊の用途にどれだけ使えるか分かりませんが、以下の商品もあります。

SnapLite PD-SL01 (Amazon 楽天)

 

1-2. 本を撮影 (高速)

裁断不要 ○ スピード ○ 精度 × 値段 ○  容易さ ○ 総合評価 ○ (きれいに保存すべき本でなければ、これで割り切るのが一番賢い。)

長所: 高速でとりあえず読める状態にできる。

短所: 「とりあえず読める」状態なので保存に向かない。本を処分する目的の人にとっては、このクオリティーで本を処分してしまう気にはなれないだろう。ただ、ダンボールに大量の本を押し込んで、押し入れの奧に入れてしまうことは可能。

iPhone、iPod touch、iPad用アプリ「最速非破壊自炊カメラ JUCIE」(Gigazine 名刺スキャン)

iOS向けアプリ「Evernote Scannable」(Evernote Scannable を使った自炊)、「NDscanner」(ページをめくるだけのシンプルなiOS向け自炊アプリ「NDscanner」リリース)、「Office Lens

Android用アプリ「自炊用モーションカメラ」「自炊カメラ FlipScanner」(「自炊カメラFree」)「NDscanner」「自炊サポート - 非破壊自炊用サポートアプリ」「Office Lens

※ Office Lensには自動連続撮影機能がありません。(執筆時点)

※ 自炊アプリには、機種との相性があるようです。SO-04E (docomo) では、「自炊用モーションカメラ」のみ自動連続撮影が始まり、その他のアプリでは、撮影する本が画面に映っているだけで、自動連続撮影が始まりませんでした。(「自炊カメラ FlipScanner」は「自炊カメラFree」の有料版で、「自炊カメラFree」で失敗したので、「自炊カメラ FlipScanner」は試していません。)

 

(スマホ用自炊装置)

非破壊 自炊 iPad mini (Non-destructive BookScanner for iPad mini) お勧めです。

挑戦!非破壊自炊をKOBOを買ったのでやってみた。

タワー型お手軽撮影台の作り方

折りたためるスキャン箱(スキャナ)を210円で自作

スマホで立体も書類も真上から撮る。「スマホがっちりアームスタンド」がサンコーから (STNDSM3R)

DIYで簡単につくれるiPhone用のスキャナースタンド

 

1-3. 本を上から装置で押さえつけて撮影 (機器購入)

裁断不要 ○ スピード △ 精度 △ 値段 × 容易さ ○ 総合評価 × (今のところ、値段が高すぎる)

Zeutschel zeta 約125万円 (日本語のページでこのモデルを紹介しているページはありませんが、話題になってもいい製品だと思います。)

他にも、いろいろな製品が出ています。Zeutschel zetaは、かなり高機能な製品です。

長所: 書画カメラよりスピーディーかつきれいにスキャンできる。

短所: 高額。

※ 189ドルという安価で期待されていた「BOOK SAVER」は、発売中止になりました。

 

1-4. 本を上から装置で押さえつけて撮影 (機器自作)

裁断不要 ○ スピード △ 精度 △ 値段 △ 容易さ × 総合評価 ○

組み立て式 Book Scanner Part1 Part2 

非破壊自炊スキャナー台のベース完成

BookLiberator

DIY book scanner processes 600 pages hour Hackaday

長所: 書画カメラよりスピーディーかつきれいにスキャンできる。

短所: 自作できる技術が必要。

 

2. (全ページを)1ページずつスキャン

裁断不要 ○ スピード × 精度 ○ 値段 △ (5〜6万円)  容易さ ○ 総合評価 × (時間がかかりすぎる。)

長所: 自炊に特化したスキャナなので、普通のスキャナより (本の内側の文字が切れそうな部分まで) きれいにスキャンできる。

短所: 1ページずつのスキャンになるので、時間がかかる。

OpticBook (Amazon 楽天)

400-SCN033 (Amazon 楽天)

FB2280E (Amazon 楽天)

 

3. 本を自動でめくって撮影

3-1. 本を自動でめくって撮影。(機器購入)

裁断不要 ○ スピード ○ 精度 ○ 値段 × 容易さ ◎ 総合評価 × (図書館や出版社向けなので、費用がかかりすぎる。)

BFS-Auto (トレたま)

長所: 値段度外視で、おそらく現在満足度No.1。非破壊自炊で最速、精度もいい。

短所: かなり高額。

 

3-2. 本を自動でめくって撮影。(機器自作)

裁断不要 ○ スピード ○ 精度 ○ 値段 △ 容易さ × 総合評価 ○

LEGOとRaspberry Piで作る、全自動自炊マシーン (Source) 1万円強

Full auto book scanner

自動でページめくりしてくれる 全自動ブックスキャナー

Linear Book Scanner (動画) 制作費1500ドル程度 (約11万円)

Jacek Fedory?ski's blog- Automatic page turner

長所: 全てのバランスを考えれば、おそらく現在満足度No.1。

短所: 自作できる技術が必要。

 

自炊本読書用端末

1. iPad/iPad mini + iPadアプリ「i文庫HD

iPad (Amazon 楽天)か iPad mini (Amazon 楽天) に加え、iPadアプリ「i文庫HD」が最適と評価されている。

 

2. その他

他にもいろいろな製品が発売されているので、予算に応じて探してみるといい。

予算1万円なら、PDFを「ChainLP」で最適化して、PRS-T2 (Amazon 楽天) で読むという選択肢がある。

(参考) 自炊したPDFファイルを電子書籍リーダーで快適に読むには・・

 

自炊関連ソフト

自炊PDF向け最適化ソフト「かんたん PDF ダイエット」

 

始めに

■ 1日何冊くらい自炊できますか?

「1日何冊くらい自炊できますか?」と聞きたい人もいるでしょう。

個人差もありますし、本の種類やページ数によっても違ってきます。気合いを入れてほとんど休憩せずに頑張れば、それだけ多くできます。とりあえず次のように答えておきましょう。

裁断からスキャンまで含めて、「休日に1日平均33冊 (丸3日で100冊) をノルマに頑張ってください」

(33冊できるまでは無理して頑張る。33冊できたら後はゆっくり冊数を積み重ねればいい。毎日、ベストの状態でできるわけではないので、ノルマを早くクリアできた日に冊数の貯金を積み重ねておく。)

勤務日は、人それぞれ自由時間が違うと思うので、自分でできそうな冊数を設定してみてください。

1週間 (勤務日5日 + 休日2日) で100冊とか、金土日で70〜80冊とか、各自それくらいのノルマを設定すればいいのではないでしょうか。

 

■ 騒音について

裁断作業はそれなりに音が出ます。スキャンも音が出ますが、裁断の音の方が大きいでしょう。バーコードリーダーを使う人は、「ピッ」という認識音が一番うるさかったりします。

昼間に裁断して夜スキャンをする、昼にバーコードリーダーで数十冊のISBNをテキストファイルに保存しておいて、夜はバーコードリーダーを使わないなど、計画を立ててやりましょう。

 

■ どれだけ手間をかけるか

どれだけきれいに裁断やスキャンをするかは、全ての本に同じ基準を設けるのではなく、それぞれの本をどれだけきれいな状態で保存しておきたいかを基準にしています。正直、そのまま捨ててもよかったというレベルの本、数年後には不要になっているような本 (数年後にはバージョンアップされてすぐに古くなるパソコン関連の本など) は少々傾いていても線が入っていてもいいですが、裁断するのが惜しまれるくらいの本ならできるだけ元の本と同じ状態で保存しておきたいでしょう。

 

■ 裁断する前に

本が大量にある人は、自炊が大変です。大量の雑誌、古い本など、本当に自炊する必要があるのか、読み返したいと思うことがあるのか、単に捨ててはダメなのかをもう一度考えてみてください。

裁断前に、一通りAmazonマーケットプレースで最安値を調べておいた方がいいと思います。古い本は、絶版になったり、あまり売れなくて市場に出ている本の数自体が少ないなど、1万円近く、さらには数万円で取引されていることがあります。裁断すると、当然価値は急落します。自分では今後ほとんど (または全く) 読むことのないであろう本が、裁断後に数万円で売れると分かったらどうでしょうか。全ページ、ダイソーの5円コピーでコピーして、そのコピーを元にpdf化し、元の本を売るという手間をかけてでも売りたいと思う人も結構いるのではないでしょうか。

学習本 (教科書、参考書など) は、自分が学習する様子をイメージして、紙の本の方が勉強しやすいか、リーダー端末の方が勉強しやすいか、よく考えてください。私の場合、マーカーで塗りつぶしたり書き込みながら勉強するので、紙の方が勉強しやすいです。資格試験の学習本が多いので、電子化するのは、資格に合格してもう忘れた時に調べ直すくらいしか用途がなくなってからです。半年後や1年後に内容を忘れているだろうからまた勉強し直したいと思ったら、紙のままで置いておくでしょう。

 

裁断手順 (Durodex 200DXの場合)

0. 裁断機に刃受けをセットする。本を数冊〜数十冊、準備する。必要に応じて、ホッチキスの針はずし (リムーバー)、輪ゴム、CDケース、絆創膏、ハンディークリーナーなどを用意する。

裁断機に刃受け (黄色い直方体の棒) をセットするのを忘れない。忘れそうな人は、裁断機を片付ける時に「刃受け」と書いた付箋紙でも貼っておくといい。

できるだけ同じ大きさの本を続けて裁断する方が、裁断機のサイズ設定を変えなくても済むので楽である。

裁断やスキャンになれていない最初のうちは、失敗してもいい本から順にやるといい。無い場合は、そのような本をブックオフの100円コーナーや100均にも本があるので、ちょっと興味のある本を数冊買ってくる手もある。決して大事な本から順にやらない。

雑誌など、ホッチキスを取る必要がある場合は、リムーバーを買っておく。お勧めは、ダイソーのリムーバー (105円)。ネットで買うなら、「はりトルPRO」(Amazon 楽天)やホッチポンRZ-10S (Amazon) などがある。

切った後に輪ゴムで留めておく人は輪ゴムを束で用意しておく。本を束ねるのでできるだけ大きいものがよく、私はダイソーの「折径7cm」と書かれた輪ゴムの束を使っている。

CDやDVD付きの本がある人は、それを別途収納するためのCD/DVD不織布ケースを用意しておく。束で売っているCD/DVDケース (Amazon 楽天) を買っておくと便利で、特に不織布ケース (Amazon 楽天) がかさばらなくてお勧めである。(自炊の目的が、スペース確保ならなおさらである。)

大量の紙を扱うため、たまに手を切ることがあるかもしれないので、絆創膏が家に無い (家のどこにあるか分からない) 人は、100均で買っておくといい。

裁断機やスキャナ周りの掃除をするために、掃除機やハンディークリーナーなどを用意しておくのもいいかもしれない。私は、ACハンディークリーナー ジェットサイクロン ブロワプラス HC-5242PW (Amazon 楽天) を愛用している。ブロワ機能がいらないなら、HC-E241 (Amazon 楽天) の方が安価でいいかもしれない。発売されてから何年も経っているが、今、これが壊れて新しく買うことになっても、このどちらかを買う。

裁断機の周りにケーブル付きのクリーナーを置いておき、間違ってケーブルを裁断機で切ってしまわないように注意してください。(そんな人いないか。(笑))

 

[かずおの大失敗]

裁断機をしまおうと、裁断機の刃を下ろした瞬間、目の前で火花がぶわっと出ました。

何が起きたのが、状況が理解できませんでした。裁断機に火花が出る要素がどこにもないからです。

よく見ると、コンセントに繋がれたままのハンディークリーナーのケーブルが刃の下にあり、半分くらい裁断されていました。青ざめました。

裁断機を下ろす時、私は確か立っていて、またケーブルは裁断機の手前側からではなく向こう側からちょっと裁断機の刃の下に入っているような状態だったので、全く見えていませんでした。(見えていたのかもしれませんが、裁断していたのではなく片付けていただけなので、完全に気が抜けていました。)

半分切れたケーブルですが、私はケーブルをさくっと接続できる技術は持ち合わせていないので、ネットで半田付けとかいろいろ調べました。面倒そうだったので、この際、買い換えをしようと調べたのですが、買い換えるにしてもやはり今使っているクリーナーを買いたいという結論に到りました。それではもったいないので、お隣さんに頼んだら、さくっと接続してくれました。「絶縁テープならいっぱいあるし」とか「テスターで試したからもう大丈夫なはず」とか、そんな物を普通に持っている人だとは知りませんでした (@_@)。

その時、裁断機の周りは片付けた後で、本などの紙類が一切無かったのが不幸中の幸いでした。もし本があったら、このページは二度と更新されることはなかったでしょう。

 

1. 本についている (本の上部に溜まっている) 埃を掃除機で吸い取る。

 

2. 本のカバーを外す (好みで、つけたまま裁断してもいい)。ハードカバーは手でちぎりとる。付属CD、DVDが付いている厚紙は手でちぎりとる (薄い紙なら不要)。ハードカバーや厚紙は、少し厚さのあるものは、裁断機の刃を傷める原因となるので、裁断機で裁断するのはお勧めできない。CD、DVDは収納袋ごと外すことが困難なことが多いので、CD、DVDのみ取り出し、店で売っているCD、DVD用の袋に入れる。

 

3. 角折れがあったら直す。ハガキ、図書目録、案内など用紙が挟まっていたら取り出す。しおりが挟まっていたら別に取っておく (私の場合、この本にこのしおりが付いていたというような対応関係は全く気にしないので、しおりはまとめて1つのA4封筒に入れている)。しおりを取り忘れて挟まったままスキャンすると、iX500の場合 (他の機種は未確認)、重送検知されて止まる。正誤表 (誤記訂正) の紙が挟まっていることもある。誤植を直して正誤表を捨てるのも一つだが、文章中の文字が密集している箇所を直すと、OCR (文字読み取り認識) で直した箇所の周りにまで誤認識が影響しそうなので、正誤表は本の最終ページの後に続けてスキャンしておく方がいいかもしれない。付箋紙は、貼ってあるページをメモしておく。後で全ての本の付箋紙ページのみ抜き出してまとめるということもできる。

 

4. 裁断の準備をする

本の中身を確認して、背表紙からの余白を確認する。余白が少なければ、背表紙の近くで裁断する。

見開きの左右にまたがって何かが書かれているページ (見開きの地図やチャートなど) が無いか確認する。あまりに左右にまたがるページの多い本、カラーで美しい本、各ページ1〜2行の文字と絵のみで書かれた詩集のような本など、本の形だからこそ意味のある本は、後回しにして後で裁断するか考える。

後少しで裁断厚に入らない場合、強く押し込むと入る場合がある。それでも後少しで入らない場合、カバーを外した本の表紙をさらに手で剥ぎ取ると、表紙と裏表紙の厚みがなくなって、今度は強く押し込むと入る場合がある。

 

5. 赤いランプのスイッチをつけ、裁断する

厚い本は、赤いガイドランプが本の端からどれくらいのところにあるか少し分かりにくいので、本を左の方にスライドさせて、刃の見える4つのくぼみのうち右から2番目のくぼみの中央に本の右端を持って行って本の位置を合わせる。それほど大きくない本だと、本を左端にスライドさせると赤いランプが本の「地」(裁断機に向かって本の右側面)にも映る。(左にスライドさせる時、本が斜めにならないように水平に移動させる。)

 

(参考) Durodex 200DXは、かなり分厚い本も裁断できる。

18mmまで裁断可能ということですが、その2倍の36mmまでの厚さなら、本の真ん中付近のページを広げた状態で2回裁断すればいい。400ページの本なら200ページ付近を広げて糊付けの部分をよく見ると、その辺り (例えば205ページとか) できれいに本が2つに分かれる部分が見つかるので、そこで2つに分けて広げる。きれいに分かれる部分が見つからなくても全く問題なく、適当に真ん中辺りで分ければいい。この時、(例えば分かれ目が200ページと201ページの間なら、) 1〜200ページの背表紙部分と201〜400ページの背表紙部分がくっつくように (中央の糊が剥がれて本を開いた状態で元に戻らないくらい) 本を反らせて左右のページが水平になるように開く。この状態でど真ん中を裁断してやれば2つに分かれる。2つの束を繋ぐ背表紙1枚 (または数枚) を切るだけなので、力を入れなくてもさくっと切れる。後は、分かれた2つの部分をそれぞれ裁断する。

裁断厚が36mmを超える場合、厄介である。例えば、40mmある場合、10mmと30mmに分けて折っても、10mm部分は、30mm部分が邪魔して結局途中までしか入らない。私の場合、3つに大きく開いてはさみで切っている。ちなみに、はさみは100均で売っている一番大きいはさみで、切ったら糊がつくので、他の用途のはさみとは区別して自炊専用のはさみにする。また、糊がつきにくいエアロフィット(スーパーグルーレス刃) (メーカーの紹介サイト Amazon 楽天) というはさみもある。(「グルーレス」が糊がつかないという意味である。)

 

(ハードカバー)

ハードカバーの本は一見分厚く見えるが、ちょっと力を入れればハードカバーは手でちぎりとれ、ハードカバーを外した状態にすれば普通の本と同じくらいの厚さになる。ハードカバーをちぎり取った状態で、本の厚みは裁断できる厚みなのに背の部分にハードカバーをちぎり取った跡が残っているために裁断機に入らない場合、本を裁断機の向こう側 (逆側) から手前に向けて入れてあげるとセットできる。この時、不規則な使い方になるので、裁断刃で手を怪我しないように特に注意しながら作業する。そのやり方でも入らない場合は、上記の方法で真ん中から2つに分けて裁断することになる。

ハードカバーは、そもそも全ページがまっすぐに揃っておらず、中央がへこんだカーブになっている。裁断する側が曲がって糊付けしてあるので、裁断しない側も曲がっている。よってそれを裁断機でまっすぐ落とせば、真ん中よりのページほど広く裁断され、全ページの幅が揃わない。よって、ハードカバーは切り離しの裁断と揃えの裁断、計2回裁断する。2回裁断するので、1回目の裁断では、くっつくページがあってもいいのでできるだけ狭い幅で切り落とす。

1回目の裁断の後、これ以上揃えるために裁断すると印刷面にかかってしまう場合、2回目の裁断は行わない。その場合、各ページ幅が不揃いになるので、それをスキャンする時は、10〜20ページずつなど小分けにセットして、セット幅をこまめに変えながらスキャンする。

(注意) ハードカバーの本を裁断すると、背表紙に近い方の余白が少ない本だと印刷部分まで切り落としてしまうことになるので、裁断前に必ず余白を確認する。

 

(真ん中をホッチキスで留めている雑誌)

真ん中をホッチキスで留めている雑誌は、真ん中のページから端のページ (表紙と裏表紙) に向かうにつれて幅が広くなっているので、ホッチキスを取ってしまうと中心がずれて面倒である。

まず、ホッチキスを留めたままで、雑誌のホッチキスがある真ん中のページを開いて、表紙と裏表紙をくっつけるようにして逆に反って折る。

そのまま裏返して、表紙と裏表紙が上に向いて見えている状態にする。

この状態で (まだホッチキスを留めたままで)、裁断機に真ん中で裁断できるようにセットする。

100均で売っている一番大きい 51mm (2.01in.)のダブルクリップ (ダイソーで6個105円) を、セットされた雑誌の手前右以外の3点 (裁断機の向こう側の左と右、手前の左側) に3個挟む。雑誌の手前右は、裁断の垂直水平方向をきれいに合わせるのに使うので、ダブルクリップを留めない。(クリップは留めれたら何でもいいが、どんな分厚い雑誌でも大丈夫なように一番大きいクリップにしました。)

この状態で、雑誌を少し手前か向こう側にずらし、ホッチキスをリムーバーで取り除く。(もし雑誌をずらせない位置にダブルクリップを留めていたら、ずらせる位置にダブルクリップを移動する。)

もう一度、雑誌の中心を裁断機にセットし直して、必要に応じて定規などで雑誌の中心を下に押して平らにした後、裁断する。

ダブルクリップ3個を外す。

 

(大きい雑誌)

スキャナに入らない大きい雑誌は、まず自炊する価値があるかどうかから考える。

特に必要が無ければ、自炊しないでとっておくか捨てるかすればいい。

また、それほど大切な雑誌でなければ、多少文字が切れてもいいくらいの割り切りで、スキャナで読めるサイズに思い切って切り落とす。自分にとって価値の無い雑誌に丸一日かけて自炊するのは自己満足でしかない。

大切な雑誌なら、ページごとに左右の余白をよく見ながら、数ページ単位で空いている方を切り落としていくのも一つ。フラットベッドスキャナで1枚ずつ読み取っていくのも一つ。いい方法ではないが、1ページずつ半分に折って、A3キャリアシートで読み込んでいくのも一つ。

別の方法として、大きい雑誌に対応している自炊代行業者にお願いするか、大きい雑誌をスキャンできる自炊代行スペースでやるのも一つである。

 

(かずおのハードカバーを切り落とす方法)

私がこうやっているというだけで、正しい使い方ではないのでお勧めしません。

1回目の裁断を上記の方法で終えた後、裁断しなかった側を下にして、机の上でトントンと揃える。

左右から裁断した面を見て、斜めになっていないか確認する。なっていなければ終了。

以下の作業は非常に丁寧に行う。(「丁寧に」とは「遅く」という意味ではないので、これを手早くできるといい。)

裁断機に裁断しなかった側を手前にして、先ほど斜め確認をした時に一番幅の広かったページを下向きにセットする。

スライドゲージを両手の親指で支えながら、本の左右両側を人差し指で何度も手前にこするようにして引き寄せて、スライドゲージに全ページをぴっちりつける。(上の方のページから中の方のページ、そして下の方のページまで、丁寧に行う。)

本を左の方にスライドさせて、刃の見える4つのくぼみのうち右から2番目のくぼみの中央に本の右端を持って行って本の位置を合わせる。それほど大きくない本だと、本を左端にスライドさせると赤いランプが本の「地」(裁断機に向かって本の右側面)にも映る。(左にスライドさせる時、本が斜めにならないように水平に移動させる。)

一番の上のページが浮いていることがあるので、刃の手前の黒い部分付近に左手人差し指の第一関節を立てて1ページ目を上から押さえ、スライドゲージを調節して赤いランプを合わせる。(この時、決して刃の下に指が入らないようにする。)

左の方にスライドさせていた本を右に戻し、もう一度、本をスライドゲージにぴっちりつける。

左手は本の1ページ目を押さえたまま、右手でハンドルロック (安全装置) を解除し、あごでレバーハンドルを少しだけゆっくり下に下げた後、右手をハンドルロックから離してレバーハンドルを持ち (そしてあごをレバーハンドルから外し)、気をつけながら少しずつゆっくりと下に下げ、刃が本に当たってきっちり圧力をかけて押さえれたら、左手を裁断機から離して、両手でレバーハンドルを持ち、裁断する。

裁断後、揃っているか確認し、揃っていなければこれを2〜3回でも繰り返す。(実際は、1回で揃うことが多いが、)一気に確実に揃えようという気持ちでばさっと裁断するのではなく、少しずつ数回に分けてやる気持ちで丁寧に裁断する。

以上の方法は、ハードカバー以外の本ではやらない。ハードカバー以外の本では裁断幅の多少の誤差は気にしないが、ハードカバーの本は、印刷部分を切ってしまう可能性が高いので、慎重に行う。

 

6. (必要に応じて、) 裁断後、裁断しなかった面を下側にして机でトントンとやってみて、上側の裁断面が揃っていなかったら端をもう一度少しだけ裁断して揃える。この時、印刷されている部分まで裁断してしまわないよう、裁断面にどれだけ余白があるか注意してみてから裁断する。

 

7. 赤いランプのスイッチを消す (次々と裁断する場合、つけておいてもいい。裁断するごとに、きちんとばらばらになっているか確認したりスキャンしたり次の裁断まで少し時間がかかる場合は消しておいた方がいい。)

 

8. 右手を200DXの向こう側にやって背表紙を受け取る準備をし、左手で本を向こう側に押して背表紙を右手で受け取る。(背表紙が「消える」ことがある。これは、本の糊がついた部分を裁断してしまうと裁断刃に糊が付着し、裁断した後に背表紙が裁断刃の向こう側にくっついて残ってしまうのである。これは危ないので手で取ろうとしない方がいい。続けて次の本を裁断すると自然に取れますし、すぐに取りたければ後ろから覗き込んで、その前に裁断した本の背表紙部分 (もしくは今裁断したばかりの本の背表紙以外のメインの部分) を右手に持ってつっついて取るといい。)

背表紙が勢い余って飛んだら、その都度拾わない。本をたくさん裁断した後に、まとめて掃除すればいい。

 

9. (これは後でやってもいいが、) 全てのページが分離しているか (糊で2つのページがくっついていないか) 確認する。特に最初と最後のページは糊が深くついており、2ページが完全にくっついている方が多いので、必ず確認して手で切り離す。2ページが完全にくっついている場合、片方からもう片方に向けて一方向に全てを切り離すと切り終わりの付近が汚くなる場合があるので、両側から中央に向けて切った方がいい。もし、くっついた辺りではなく2ページの両端を持って剥がそうとすると、どちらかの1ページが真っ二つに破けることがあるので注意。また、くっついている2ページが例えば表紙のページとスキャンの必要の無い空白ページで、切り離すのが大変そうだったり切り離すと汚くなりそうなら、剥がさずくっついたままスキャンして、重送エラーが出て止まった時にページを「残す」→「読み取り中止」→ (「読み取ったファイルを削除しますか?」) →「いいえ」とすればいい。(ただ、次に重送エラーが出た時のデフォルトが「残す」になってしまうので、その時に「残さない」に変える必要がある。) また、その1ページだけ「マルチフィード検出」を「しない」にしてスキャンしてもいい。(ただ、その後設定を戻すのを絶対に忘れないこと。) その他、A3キャリアシートを使ってもいい。

糊が深くついたページを切り離した後、破れ跡や糊がよく残る。糊は、スキャン時にスキャナ内部に付着する可能性があるので切り落としておく。スキャンの時、その1枚2ページだけ左右幅が狭くなるので、スキャンはその1枚2ページのみやった後、継続読み取りで3ページ目以降を続けてスキャンする。) ここでも、切り落とさずA3キャリアシートを使ってもいい。破れ跡は、糊がついていなくてスキャン自体に問題が無ければ、切り落とさなくてもpdf側で「トリミング」をしてカットすればいい。

 

(くっつき確認作業について)

普通は、ぱらぱらめくるだろう (上下それぞれ行う)。より確実に分離確認をするために、めくるというよりページの束を立てた状態から1枚ずつ落としていく、または右手から左手に1枚ずつ確実に移動させる (要するに、隣り合う2つのページができるだけ離れた状態を作る) といいです。また、4つの角のうち1つの角だけを持ってはじき、続いて他の1つの角を持ってもう一度はじくのもいいです。他には上からページの間に向けて強く息を吹きかける、さらに原稿をきっちりセットした状態で上から息を吹きかける、全ページをずらす、ずらして扇状にするなどの方法があります。一番確実なのは、全ページずらすのだと思います。大部分、分離させることができれば、残りの僅かなくっつきはスキャナに検知してもらってその時に剥がせばいいでしょう。ScanSnap iX500なら、ちゃんと検知してくれます。^^

手早く確実に行ういい方法があれば教えてください。

 

[最重要] 裁断作業においては、とにかく、裁断刃の下や近くに手をやらない習慣をつけることが大事だと思う。刃の下にくずが残っていたりしたら手で取らず、常に裁断済みの背表紙を使って作業する癖をつけておくといい。いつ急に地震が発生するか分からないし、棚から落ちかかっていた物が落ちてきてレバーに当たるかもしれないし、近くで何か物が落ちてそれを取ろうとして体がレバーに当たるかもしれない。特に子供のいる家庭では、知らない間に子供が触るかもしれないし、自分が裁断作業中に後ろから子供がぶつかってくるかもしれない。「何かの拍子に」裁断刃で怪我をする危険性をゼロの状態で作業をすべきである。

 

10. 裁断した本を置く

白黒、グレー、カラーでスキャンする本をそれぞれ分けて置く。

この段階で分けておくと、後で分ける必要がないので楽。

私の場合、一部でもカラーが入っていればカラー、漫画はグレー、その他は白黒という分け方をしている。(挿絵の多い白黒本は、白黒かグレーが迷うが、とりあえず白黒に置いておき、後で考えて分ける。)

 

(参考)

裁断作業において、裁断の代わりに (もしくは裁断と併用して)、本の糊を高温で溶かす方法をとっている人もいる。

今のところ、安全の確認がとれていないので、このページではお勧めしない。

興味のある方は、以下の物を使う方法を検索して自己責任でご使用ください。

(糊を溶かすのに使用する物) 電子レンジ (ホッチキスの芯など金属類があると炎上する可能性あり)、アイロン、小型ホットプレート、ヒートガン (いろいろ呼び名があるので、検索キーワードは「ホットガン OR ホットエアガン OR ホットエアーガン OR ヒートガン OR ヒーティングガン」)

 

スキャン手順 (ScanSnap iX500、S1500の場合)

0. ScanSnapのページにある製品のマニュアル、よくあるご質問に目を通して、修正プログラムがあればアップデートする。不具合が解消されたりより便利に使えたりするので、定期的に修正プログラムが出ていないかチェックした方がいい。

例えば、ScanSnap Manager(Windows専用)アップデートでは、イメージの端の余白および原稿サイズの検出精度の改善、SugarSyncにファイルを保存しようとするとエラーとなることがある不具合の修正に加え、パソコンとScanSnap iX500がWi-Fi接続で読み取りができるようになっている。

 

1. スキャンの設定をしておく。(または設定を例えば白黒からカラーに変える。)

[ScanSnap iX500 (S1500) の設定例]

いろいろな方がいろいろな設定を公開されています。それらは一通り確認しました。一択のところ、目的によって分かれるところ、好みによって分かれるところ、全て網羅したつもりです。

 

■クイックメニューを使用する : チェック無し

「クイックメニューを使用する」にチェックが入っていれば、外す。

 

■画質の選択:スーパーファイン (色合いの忠実性が大事な本のみエクセレントにする。)

[スーパーファインの理由] スーパーファインまでは読み取り速度は大差なく、エクセレントにした途端にかなり遅くなるので、ほとんどの人がスーパーファインの一択。今、使っているリーダー (電子化したファイルを読む端末) でファインやノーマルでいいと思っていても、将来、リーダーを変えた時にスーパーファインにしておいた方が良かったと後悔することのないようにする。

また、サイズも以下のように、エクセレントにした途端に跳ね上がる。

(A4カラー原稿1枚の例)

(ノーマル) 245.6KB →[約1.5倍]→ (ファイン) 363.6KB →[約1.8倍]→ (スーパーファイン) 644.8KB →[約2.6倍]→ (エクセレント) 1673.2KB

(参考) 保存するファイルのサイズはどれくらいですか?

 

[エクセレントの理由] 写真集 (また写真集と銘打ってはいないが、写真の多く入った写真集に準ずるもの)、ファッション系の本や雑誌、カラーコーディネートの本など、写真や色に関する本はエクセレントの選択肢が考えられる。その中でも特に、カラーコーディネーター資格の本など色の学習本は、エクセレントで保存しておきたい。

 

■カラーモード:カラー自動判別 OFF

[理由] カラーモードは大事で自分で決めたいので、「自動」は、ほとんどの人が使っていない。

「自動」は、原稿の長さが約148mm以下だと「スーパーファイン」、それより長いと「ファイン」に自動設定される。(仕様ページを「自動解像度」でページ内検索し、自動解像度モードの(注)をたどって読めばそう書いてある。)

「カラー高圧縮」は、かなり画質が落ちて粗さが目立つので、あまり使っている人はいない。

白黒の本は白黒、カラーの本はカラー、漫画はグレーにする。

グレーの挿絵のある本は、サイズより画質を優先するならグレーにする。きれいな状態で保存しておきたい本なのかどうかということを判断基準にして、もしそうならグレー、そうでもないなら白黒としてもいい。(グレーなら、ファイルサイズが大きくなってしまう上に本文が薄く読みにくくなり、白黒ならグレーの挿絵が白黒になってやや汚くなるので一長一短である。グレーと白黒両方でスキャンし、グレーでスキャンした挿絵部分と白黒でスキャンした本文をマージ処理するという方法もあるが、手間がかかりすぎる。)

カラーの部分と白黒 (またはグレー) の部分が混在している本は、それぞれカラーモードの設定を変えてスキャンし、2つのファイルを後で結合すればいい。

あまりにばらばらに混在していれば手間がかかるので、白黒かカラーのどちらかで妥協するか、(大量の本をスキャンする場合は) 他の本を先にやって後回しにする。本の最初や最後にカラーページを加える程度ならすぐにできるが、例えば、5章の本で各章の終わりに4ページずつカラーページがある場合、合計20枚のカラーを白黒に差し込むことになるのだが、こういったページ間に差し込む作業が入ると途端に思ったより時間がかかる。さらっとできる自信のある人はいいが、そうでなければ後回しにした方がいい。

端末によっては、グレーやカラーにすると読みにくいことがあるので、白黒にするかグレーにするか迷う場合などは、ご自分が使う予定の端末で試しに1冊、表示してみるといい。

※ グレーで保存しておいて、eTilTranの「設定コピー」で灰レベルを240にしたり、ChainLPで文字をボールド化している人もいるようである。また、Acrobatでjpegに変換してから、XnViewで設定を一括変換して、再びAcrobatでファイルを単一のPDFに結合させている人もいるようである。

 

■「両面読み取り」ON

[ONの理由] 片面印刷の書類の束をスキャンする場合は別として、本の自炊では、ほとんど全ての人がONの一択。

 

■「原稿の向きを自動的に回転します」OFF

[OFFの理由] (文字のみの場合なら大丈夫だろうが、) 絵や写真が入るとご認識される場合があるから。向きを間違えることはあまりないから、間違えた時のみ手動で対応すればいい。ほとんどの人がOFFの一択。

 

■「白紙ページを自動的に削除します」OFF

[OFFの理由] スキャン後にページ抜けや重複を確認する時、2つの章の間などの白紙ページが自動削除されているとページ数でのチェックができない (詳しくは、ページ数でのチェックを参照)。また、白紙ページが削除されて1ページずれると見開きの関係が崩れる (本を開いた時に左右のページに書かれた文字・表・絵などが繋がっている時に、これが1ページずれると見開きで見れなくなる)。後で不要なら手動で削除できる。

[ONの理由] 無駄なページを削除してくれるから。(ファイルサイズも小さくなる。)

これは、ONにする人もいて、分かれるところ。どちらの方が多いとは一概に言えない。

個人的には、最初の方と最後の方の無駄なページのみ手動で削除している。(章と章の間の空白ページなどはそのままにしている。)

 

■「継続読み取りを有効にします」ON

[ONの理由] 原稿が重なっていたり詰まって止まった時、止まったところから続けて読み取りができる。また、詰まった原稿のスキャン結果を残すか破棄するかも、詰まった時にスキャン結果を見て選ぶことができる。特に理由が無い限り、ONの一択。

 

■「裏写りを軽減します」OFF (iX500のみ存在するオプション)

[OFFの理由] 薄い色が消えてしまう。

[ONの理由] 日焼けした本、裏写りが気になる本のみONとOFFのスキャン結果を比較してみるといい。また、スキャン中にページがぐちゃっとなって、その線 (しわ) が目立つ時にこれをONにすると線が多少消える。

 

■「文字をくっきりします」OFF (OCRをかけるものはOFF)

[OFFの理由] ONだとOCRの認識率が落ちる (OCRをかけるならOFFにしておく。)

OFFの方が読みやすいから。(特に絵や写真は黒が強調されて汚くなる場合がある。)

 

■「文字列の傾きを自動的に補正します」ON (or OFF)

[OFFの理由] (文字のみの場合なら大丈夫だろうが、) 絵や写真が入ると間違った傾き補正がされてしまうから。

[ONの理由] 傾きをきちんと補正してくれて便利だから。

[判断基準例]

・少しでも傾いていたら必ずやり直さないと気が済まないタイプの人はONでスキャンして後でチェック、多少の傾きはあまり気にならないという人はOFF。

・後で全ページをざっとでもチェックできる人はON、さすがに全ページをチェックできないという人は、OFF。

 

以下のような原稿ではOFFにする。(→文字列の傾き補正処理の注意事項はありますか? 向き補正処理の注意事項はありますか?)

・文字間や行間が、極端にせまかったり、文字が接触している原稿

・白抜きや装飾文字が多い原稿

・写真や図などが多く、文字の少ない原稿

・文字の背景に模様がある原稿

・図面など、文字が一定方向を向いていない原稿

・斜め方向の長い直線がある原稿

・手書き文字の原稿

 

(後で傾きを補正するには)

・ScanSnap Organizer

自動傾き補正ではないが、ScanSnap Organizerにファイルをドラッグ&ドロップして、表示されたアイコンを右クリック→「ScanSnap Organizerビューア」→メニューの「編集」→「傾き補正」で1ページ単位で傾きを調節できる。ただし、ScanSnapで読み取ったものに限り、他のソフトを使って編集などした場合は使えない可能性が高い。

ScanSnap Organizerで編集できなかったファイルは、一度、1枚だけスキャンしたダミーpdfファイルを用意し、ダミーpdfファイルをAcrobatで開き、「文書」→「ページの挿入」→「ファイル」から編集できなかったファイルを選択。マージした後にダミーpdfファイルの1ページを削除すればいい。

(参考) ScanSnapOrganizer以外で制作したPDFを読み込む方法

ScanSnap以外のものは、一度、pdfを印刷してScanSnapでスキャンし直した後、補正するという手もある。

・Adobe Acrobat X

「表示」→「ツール」→「文書処理」→「スキャンされたPDFを最適化」→「ゆがみ補正」

・Adobe Acrobat XI

「表示」→「一般的なツール」→「スキャンした文書の操作」→「スキャンされたPDFを最適化」→「ゆがみ補正」

ChainLP 全ページ一括で傾きを自動補正

eTilTran 傾きの自動補正に加えてマウスホイールによる傾きの手動調整も可。pdf未対応なので、ChainLPでpdfからzip圧縮jpgに変換→eTilTranで傾き補正→ChainLPでzip圧縮jpgからpdfに変換。

(注) ScanSnapの自動補正をOFFにして、スキャン後に、できあがったpdfに対してScanSnapの自動補正の機能のみを適用して修正することはできません。(PFUサポートセンターに確認済み)

 

[かずおの場合]

最初は、傾き補正OFFで全て自炊。

後で傾きが気になる本のみスキャンし直し。(ScanSnap Organizerは1ページ単位の手動補正なので候補外。Acrobatにも傾き補正機能があるが、ScanSnapの自動傾き補正の方が精度が高そう。しかも、Acrobatの傾き補正は時間がかかり、時間的にはスキャンし直してもあまり変わらない (どちらの時間も計ったわけではないが、どちらにしろ時間がかかるという意味)。デメリットは、スキャンし直しが多くなればなるほど、スキャナの消耗パーツが傷んでくる。)

結論、最初から傾き補正ONでやれば良かったかどうか聞かれればその方が良かったとは思うのだが、最初はとにかく全冊終わらせるという目的があったので、なかなか難しいところ。全冊終わらせるためにはいちいち全ページチェックしてられないし、こちらがチェックできないところでソフトに勝手に変な補正をされても嫌なので、OFFでやった。冊数が少なければ、(全ページチェックして全冊終わらせることができるので、) 傾き補正ONでやって、変な補正のページだけ直した方が効率的。

 

■「原稿を上向きにしてセットします」OFF

[OFFの理由] 特に上向きにする理由が無い限り、OFFの一択。

 

■ファイル形式:PDF

[PDFの理由] OCRをかけるなら、PDFにしておく。後で、PDFからJPGファイルを作成することもできる。

 

■テキスト認識の選択 (OCR):「検索可能なPDFにします」ON (全ページ ON) (iX500ならON、S1500ならOFF)

[ONの理由] (iX500の場合、) ONにしても、テキスト認識は一瞬で終わるので、かかる時間にほとんど差がない。(ただし、サイズの大きい本や雑誌だと少し時間がかかるし、古いパソコンだと処理が遅いこともあるだろう。最近のパソコンでも他の作業を同時にしていれば、一瞬どころか数分かかったりする。)

[OFFの理由] (S1500の場合、) ONにすると、かなり時間がかかって次のスキャンができない。(OCRは後で行う。)

※ 日本語に混在した英字のテキスト認識は、画質をエクセレントにするなど設定を変えても認識率が低いので、別途ソフトを検討するのも一つ。英語のみの本は、言語設定を英語に変えてOCRをかける。

 

■原稿サイズの選択:サイズ自動検出

[理由]「サイズ自動検出」で特に問題は起こらない。

※ イメージの端に余白が発生する場合

方法1. サイズの自動調整を行うツールを使う。

方法2. 偶数ページのみの上に数ミリ余分に余白が追加される場合、Acrobat Xの「文書」→「トリミング」→上「2mm」、 ページ範囲「すべて」、適用先「偶数ページのみ」で対応する。

 

■マルチフィード検出:重なりで検出(超音波)

[理由]「重なりで検出(超音波)」で、きちんと重なりを検出してくれる。

※ スキャンする2ページがくっついていて、それが例えば表紙のページとスキャンの必要の無い空白ページで、切り離すのが大変そうだったり切り離すと汚くなりそうなら、そのページだけ「マルチフィード検出」を「しない」にしてスキャンするといい。ただ、その後設定を戻すのを絶対に忘れないこと。

 

■ファイルの圧縮率:3

[理由] 特に3で問題ない。圧縮率1は圧縮率が低く、圧縮率5は圧縮率が高くなります。圧縮率5はファイルサイズが最小となる。

(参考)「縮形式と圧縮率は?」、「保存するファイルのサイズはどれくらいですか?」の「カラーモードの選択→カラー高圧縮」部分

 

■保存先

自由ですが、私は「D:\ScanSnap PDF」フォルダを作ってそこに保存しています。

「D:\ScanSnap PDF\Checked」フォルダも作り、正しくスキャンができているか目視でチェックを終えたファイルから順にこのフォルダに移しています。

 

ScanSnap iX500の設定方法

性能アップしたScanSnap iX500で自炊!本に合わせた最適な設定と手順とコツ

自炊のススメ〜iPadで本を読むと世界が変わる

 

2. スキャンのする本の準備と最終確認

作業スペースを確保し、白黒本、カラー本、グレー本、これからスキャンする本、次にスキャンする本、その次にスキャンする本、スキャン済みの本など、置き場をきちんと決める。

スキャン予定の本をカラー、グレー (漫画)、白黒に分ける。カラーと白黒を交互にやると、そのたびに設定を変えなければならず、設定を変え忘れるとやり直しで二度手間になる。できるだけ同じ設定の本はまとめて連続でスキャンする。同じ白黒でも、さらにサイズの同じ本をまとめてやるとさらに楽になる。印刷設定の迷う本があったら、そこで考えずに後回しにする。とにかく1冊の本に時間をかけずに先に進む。

これからスキャンする本を選んだら、ページをぱらぱらめくってくっつきがないことを確認する。同時に、ページ間に空気を入れてやる。

本の中に書き込みを見つけて消してからスキャンしたい場合、書き込みがあることをメモしてその本のスキャンを後回しにするか、とりあえずスキャンしておいて、ファイル名に「書き込みあり」とするかして、全ての本の自炊が終わった後に対処する。なお、蛍光ペンは白黒では写らない (手持ちのピンクの蛍光ペンでやったところ、pdfには蛍光ペンの形跡は全くなかった)。

書き込みや汚れを消しゴムで消したり何かでこすったり液体などを使って取る場合、(白黒もそうだが、特にカラーやグレーのページ、カバーなどは) 色落ちすることがあるので注意する。また、ページ自体に色落ちの要素がなくても、消しゴムが汚れていてページが汚れたり、消すときにぐちゃっとなってしわが入ってスキャンする時に写ることがある。一度、汚れを取る前の元の状態でスキャンしておくと、例えば偶数ページの汚れを消そうとしてしわが入った場合、表面の奇数ページはしわが入る前のきれいなバージョンを使い、裏面の偶数ページは多少しわがはいっているが汚れの消えたバージョンを使うといったことができる。もちろん、汚れよりしわがひどい場合は、偶数ページも元のバージョンを使えばいい。

消せない汚れの場合、修正テープで汚れを隠してスキャンする。

スキャナを何か台の上に乗せている場合、スキャナが水平になっていることを確認する。傾いている場合、床にスキャナを置いて作業した方がいい。

 

3. 原稿をセットする

a. ページ数を見て、何回に分けてスキャンするか決める。

机の上でトントンと揃え、もう一度、側面がきれいに揃っているか確認する。(まっすぐ裁断したつもりでも、結構斜めになっていたりする。)

2回に分けて裁断したなど揃っていない場合は、裁断して揃えるか、段になっている裁断した分かれ目で分けてスキャンをする。(幅が違うので、そこでスキャナ原稿幅の調整を行う。)

50枚 (100ページ) までセットできるので、基本は50枚 (100ページ) ずつスキャンする。

裁断ミスでページの左右幅が斜めになっている場合、左右を裁断し直すか、20枚ずつとかできるだけ小分けにしてスキャンしていくといい。

 

b. 本の上部が揃わないように斜めにずらした (傾きをつけた) 状態でセットすると2枚同時に送られることが少なくなる。

 

c. 写真、何かの切り抜き、紙詰まりしそうな原稿、糊がつきそうな原稿は、A3キャリアシートを使う (「原稿」→「A3キャリアシート設定」→「イメージの保存方法」を「表裏のイメージをそれぞれ保存します」にする)。後で、Acrobatの「表示」→「ツール」→「ページ」→「トリミング」→ドラッグで囲って、囲った中をダブルクリック。

 

(頻繁にトリミングする操作が面倒ならば、)

Acrobatの「編集」→「環境設定」→「単一のショートカットキーでツールを使用可能にする」にチェック。これで、「C」キーを押すだけで、トリミングができるようになります。マウスのアイコンがトリミング範囲選択のアイコン (十字のアイコン) にならなければ、「テキストと画像の選択ツール」(左上を向いた矢印アイコン)、またはその右にある「クリックして文書をパン」(開いた手のアイコン)をクリックすれば、選択できるようになる。(→Adobe Acrobat Standard - ツールの選択時に使用するショートカットキー)

 

(トリミングの範囲選択がブロック単位でしかできなくなったら)

ごく稀になります。

0.1ミリ単位というか連続的に範囲選択の枠を動かせていたのが、突然、ブロック単位でしか動かせなくなるのです。

これを読んで意味の分からない方はなっていないので問題ありません。そうなった時に意味が分かります。

結構調べましたが、解決策は見つかりませんでした。(Acrobatのサポートに電話したのですが、どんな内容でも一律5000円台のサポート代金がかかるとのことで依頼していません。)

Acrobatを一度アンインストールして、インストールし直すと、初期設定に戻って直ります。

直らなかったら、一度、パソコンを再起動させてみてください。

 

■ iX500のよくあるご質問マルチフィード(原稿が重なって読み込まれる現象)を回避するには?」(→S1500S1300)

マルチフィード(原稿が重なって読み込まれる現象)の一番の要因はパッドの汚れや消耗です。

読み取りできる原稿の場合

・「ScanSnap iX500 オペレーターガイド」に従って自動給紙部の清掃を行なってください。

・原稿をよくさばいてください。

 原稿の厚みは5mm以下になるようにします。(一般的なオフィス用紙で50枚以下)

 両手で原稿の両端を軽くつかみ、2〜3回さばきます。

・給紙カバー(原稿台)のエクステンションをのばして、スタッカーを起こします。

・原稿の先端を少し斜めにずらして、原稿をセットします。

・サイドガイド(原稿サポート)をしっかりセットする。

 サイドガイドを動かして、サイドガイドと原稿の間に隙間ができないようにします。

 サイドガイドと原稿の間に隙間があると、原稿が斜めに読み取られることがあります。

・セットする原稿の向きを変えてみる。

 一度ホッチキス止めした原稿や用紙上端まで文字が印刷された原稿等は、セットする原稿の向きを変えることにより、正常に読み取れる場合があります。

・消耗品の交換を行なってください。

 【消耗品】 パッドユニット(FI-CX50R) 1年または20万枚給紙ごとの交換が目安 (→ PFUダイレクト)

 

4. (スキャンの設定を確認した上で) スキャンする (+ 同時並行で、前のファイルの内容チェックや裁断など、他の作業をする)

カバーだが、カバー表面と背表紙が (背表紙をスキャンに入れないならカバー表面のみが) 手前に見える状態にして残りを後ろに折る。折り目は手で折るだけではしっかり折れないので、手で折った後に固い物 (ボールペンなど) を滑らせてしっかり折る。

スキャナに入り始める部分 (通常、カバーの上部) がずれないように、カバー表面と裏面を貼り合わせる。具体的には、カバー上部の背表紙部分 (折った部分) と反対側の端に短く両面テープをつけて仮留めし、スキャンする。(ダイソーに「しっかり貼れてはがせる」両面テープがある。両面テープは、スキャン後にその本を処分しないなら、はがしておく。)

重送エラーが出るので、ページを「残す」→「読み取り中止」→ (「読み取ったファイルを削除しますか?」) →「いいえ」とすればいい。(ただ、続けてカバーをスキャンしないのなら、次に重送エラーが出た時のデフォルトが「残す」になってしまうので、その時に「残さない」に変える必要がある。) また、カバーをスキャンする時だけ「マルチフィード検出」を「しない」にしてスキャンしてもいい。(ただ、その後設定を戻すのを絶対に忘れないこと。)

※ カバーのスキャンがどうしてもきれいにできない場合があるが、以下を試すといい。

・両面テープを貼られていない側 (スキャナに最後に入る側) にも貼る。

・単に上下逆さまでスキャンして、pdfの方で「ページを回転」で「180度」回転させる。それでもダメなら、今度は横にして (折った部分を下にして、折った部分が先にスキャナに入っていくように) スキャンし、pdf側で90度回転させるといい。(カバーのみの回転なので、間違えて全ページ回転しないようにする。) どうしても線が入る場合などは、セットする時に裏表反対にしてスキャンし、後で1ページ目と2ページ目を入れ替える。

・面倒なら、上下逆さま、裏表逆さまの4通りを (場合によっては横から入れる2〜4通りも加えて) 1つのpdfにまとめてスキャンして、一番きれいにスキャンされているページを採用する。

※ A3キャリアシートにカバーと背表紙が手前に見えるように折って挟んでスキャンする方法もある。カバーに帯を付けたままスキャンしたければ、A3キャリアシートの方がいいだろう。

カバー以外のスキャン済みファイルが既にあり (これを開いている状態で)、後からカバーのみのスキャンファイル (上の方法でスキャンした2ページ) を挿入する場合、カバー以外のスキャン済みファイルの1ページ目の前にカバー2ページを挿入して裏カバーを削除し、最終ページの後にもカバー2ページを挿入して表カバーを削除する。裏カバーは、表カバーの裏面が見えていて不要なら「トリミング」でカットする。

好みで (または余裕があれば) 最後にカバー全体をスキャンし、90度回転させて横長に表示されるようにして、pdfの最終ページに追加しておくといい。

カバーのスキャンにどれだけこだわるかも、やはりどれだけ大事に取っておきたい本かということを基準にして本ごとに決めるといい。

 

(帯はスキャンする?)

帯をスキャンするかどうか迷っている方には以下をお勧めする。

まず、時間的効率性から基本的に帯はスキャンしない。ただし、帯を外した場合、無地であまりにもシンプルすぎて物足りない場合はスキャンする。また、大切な本で完璧な状態で残したい数冊は、表紙のみ、帯のみ、表紙に帯がかかった状態など、考え得る全てのパターンでスキャンする。

 

(カバーをスキャンしたら、トレイの上で引っかかって止まるのですが)

スキャンされたカバーが、スタッカー (スキャン済みトレイ) の上で引っかかって止まることがある。(この意味が分からない方は、そうなったことがないので読み飛ばしてもらって問題無い。)

この場合、単純に伸びたスタッカーを折りたたんだ状態でスキャンすれば引っかかって止まることはない。むしろ、カバーのみをスキャンするときは、常にスタッカーを折りたたんだ状態でスキャンした方がいいかもしれない。

また、スキャンしたカバーが出てくる時に、軽くスタッカーを軽く下に押し下げてやるときれいに出てきやすい。(ただし、これによってスタッカーが傷まないとも言い切れないので、自己責任でお願いします。)

 

最初に読み込む用紙が表紙など紙質が違っていて、(読み取ってくれないとか曲がって読み取られるなど) 読み取りにトラブルが起こりそうなら、最初の1枚 (表紙) だけスキャンした後、続けて原稿の束をセットして継続読み取りした方がトラブルが起こりにくいし、大した手間にもならない。もちろん、表紙に限らず、裁断作業段階で糊が深くついた最初の2ページを左右幅を小さく裁断している場合や途中のページで一部だけ紙質が違っていたり側面がぎざぎざになっているなど何か読み取りに不安要素のあるページは、そのページだけで分けてスキャンするといい。

スキャン中、継続読み取りをする時、PC画面上の「継続読み取りをする」をクリックしてもいいが、最初から「継続読み取りをする」に選択のフォーカスが合っているので、Enterを押すだけで継続読み取りができる。また、スキャナのSCANボタンを押しても継続読み取りができて、PC画面上の「ScanSnap Manager - イメージ読み取りとファイル保存」ウィンドウが後ろに隠れていようがどこにフォーカスがあろうが関係無くSCANボタンでスキャンを始めてくれるので、スキャンをしながらPCで前に読み取ったpdfのチェックなど他の作業をしている人にとっては、特に便利である。

また、継続読み取りをする前に、私は読み取り済みの原稿をのけるようにしている。スタッカー (スキャン済みトレイ) に原稿が溜まるとトラブルの元になりそうな気がするからである。

スキャン中は、前のファイルの内容チェックや裁断など、他の作業をする。ただし、作業しているパソコンでテレビを見たり (テレビの自動録画が始まることもある)、たくさんブラウザを開いてネットサーフィンしたり、自炊に関係の無い作業はできるだけ行わない。処理が遅くなるし、トラブルの元になる。

また、スキャンが終わるまでに次にセットする原稿と次の次にセットする原稿を用意しておく。(200ページの本なら、その最初の50ページを分けて置いておく。ここで注意するのは、次にセットする原稿が20ページなどと少ない場合、すぐに終わってしまうので、さらにその次の原稿も用意しておく必要がある。) 大量の本を手早くスキャンするコツは、常にスキャンしている状態を作ること、スキャン待ちの状態を作らないことである。つまり、「次の原稿をセットしてください」ウィンドウ (「継続読み取り」か「読み取り終了」を選択するウィンドウ) が出ている状態と保存し終わった状態 (次のスキャンができる状態) の時間を限りなくゼロに近づけることである。

 

(スキャン終了なのに間違って次の本を継続スキャンしたら)

すぐに、給紙トレイ (これからスキャンする原稿をセットしているトレイ) から原稿を取り除きます。この時、吸い込まれようとしている原稿まで無理矢理引っ張るのは故障の原因となるので、一番下にある原稿以外を取り除きます。画面上の「中止」を押してもいいですが、止まるまでに少し時間がかかるかもしれません。

スキャンを終了して保存した後、最後に読み込んだ余分なページ (次の本のページ) を削除します。

 

(蛍光色、金色、銀色がスキャンできない)

クリアファイルやビニール袋に入れてスキャンしてください。(フラットベッドスキャナがいいでしょう。)

または、デジカメでフラッシュを使わずに撮るのも一つです。

 

(白黒ファイルだが、各章初めの1ページだけはグレースケールにしたい場合)

まずは白黒でスキャンする。

この後、1ページだけグレーでスキャンしては白黒と入れ替えるのを繰り返していると、かなり面倒である。

そこで、例えば第1章の見出しをグレーでスキャンし (両面スキャン設定のままなので2ページのスキャン)、スキャンを終えた紙のページを束に戻し、続けて第2章の見出しページを取り出して継続スキャンする (この時、第1章の紙のページは既に束に埋もれている)。これを繰り返し、グレーのページ (そしてもちろん、各グレーページの裏のページも) のみのファイルができあがる。白黒ファイル (全ページ) とグレーファイル (グレーページのみ) の両方を開き、グレーファイルから白黒ファイルへ1ページずつドラッグ&ドロップしては同じ白黒ページを削除していけば完成である (削除できない場合は、一度保存して2つのファイルを閉じ、開き直すといい)。この方法は、つまりは、紙の本側でグレーのページだけ抜き出してまとめてスキャンすると、その(紙の)ページを本の束に戻す作業が面倒なので、スキャンするたびに戻して継続スキャンをするということである。

もし、グレーページが15ページ〜20ページくらいになってくると、グレーファイルも全てのページをスキャンして、同じ方法で入れ替えた方が早い。

 

(かずおのスキャンの流れ)

スキャン中→次の原稿、次の次の原稿を用意→スキャン終了→ (カバーを開けてガラス面を素早くチェック) →すぐに次の原稿をセット→ (スキャンが終わっていれば) 「読み取り終了」をクリック→ 「イメージを保存しています」と出ている間にバーコードリーダーをバーコードに当てて待つ→ファイル名入力画面になった瞬間に「ビッ」とバーコードを読み取る→「ファイルの保存が正常に終了しました」と出るので右手で「Enter」を押す→すぐに左手でスキャナの「Scan」ボタンを押す

 

スキャン中にトイレに行ったり席を離れない。それは、原稿が傾いて読み込まれてぐちゃっとなってもそのままスキャンが止まらずに続いて行われることがあるから。気付かないうちにスキャンし直すべき原稿が通ってしまう。

スキャン中に席を離れないもう一つの理由は、(文庫本など小さい本は特に) スキャンで送られた原稿がスキャン済みの原稿の束の上に乗らずに中に入ったり、押し出したりすることがある。束の中に入り込んでしまうと気付かないうちに順番が入れ替わるし、押し出すとスキャン済み原稿がぐちゃぐちゃになる。こうなると、スキャン済みの原稿を即処分する人は別として、場合によってはスキャンし直す人や、スキャン済みの本を誰かに譲渡する人などは正しい順番に並び替えないといけない。この作業が面倒で時間がかかるし、ページ数の書かれていないページの多い本は大変である。スキャンし直す時にページが入れ替わっていると、ページ数自体は正しいのでページ数チェックを通ってしまって気付かず、読んだ時に初めてページの入れ替わりに気付くことになる。よって、トイレに行くなど席を外したいなら、スキャナで全て原稿が送られた後、PCの画面上で処理がなされている間にでも離席するといい。

 

(スキャン済みの原稿がきれいに揃わずぐちゃぐちゃになったら)

まずは、スタッカー (スキャン済みトレイ) がきちんと2段伸びていることを確認する。

それでもぐちゃぐちゃになっている場合の対処法としては、少ない枚数ずつスキャンし、こまめにスタッカーからスキャン済み原稿を取り除くといい。例えば、50枚セットして、5〜10枚おきに取り除くといった感じである。

それでもぐちゃぐちゃになりそうな予兆があったら (スキャン済み原稿がきれいに揃わなくなり、そのままスキャンを続けると途中でぐちゃぐちゃになりそうな感じ)、すぐに取り除く必要がある。取り除く際、すぐ次のスキャンが来るので素早く行うのと、取り除いた原稿を重ねていく時に上下逆にならないようにページ番号をよく見ながら置いていく。

確実にぐちゃぐちゃにならないようにする方法がある。そもそもぐちゃぐちゃになる原因は、1枚送られてくるごとにストンと少し下に落ちるのだが、それが落ちずに同じ場所にとどまっている間に次の用紙がくるから押し出されてしまうのである。なので、1ページ送られるごとに、送られてくる用紙が止まった時に1cmくらい進行方向に進めてやる (目の前にスキャナがある場合は1cmくらい手前に引いてやる)。これを全ての用紙、繰り返してやる。特に、ページ数の書かれていないページの多い本は、この方法がお勧めである。

目の前で原稿が押し出されたら、パニックにならず、とりあえず押し出された原稿を左手に持ち、スキャン済みの束を底からすくって右手に持って、スタッカーを空にする。そしてそれを脇に置いておき、次に同じ事が起きた時のために両手を空にして備える。

実際にぐちゃぐちゃになってしまった場合、並べ替え作業は時間がかかり、付箋紙で「要並び替え」とか「ぐちゃぐちゃ」とか分かるようにメモを貼っておき、全ての本の自炊が終わった後に対処する。

 

大量の本を手早くスキャンするコツは、とにかく全ての本を一通り終えることが大事なので、自炊で何らかのトラブルがあった場合に、どうしても今すぐ対処する必要の無いものは後回しにして、1冊の本に時間をかけずに次の本に進むことである。これは、スキャンのやり直しに関しても言える。やり直してまた同じトラブルが繰り返し起こる可能性もあるし、せっかくやり直しても後で別の理由でやり直しになる可能性もある。以下の2通りを比較してみる。

a) 都度やり直しパターン

100冊終わる→スキャン設定を変えたくなる→100冊やり直す→続いて100冊終わらす→20冊に縦線が入っていることに気付く→20冊やり直す→続いて100冊終わらす→今までやったハードカバーの裁断が斜めになっていることに気付く→今でやったハードカバーの本50冊やり直す→残りを終わらせる

b) とにかく一通り終わらすパターン

100冊終わる→スキャン設定を変えたくなる→(101冊目から設定を変えて)100冊終わらす→50冊に縦線が入っていることに気付く→(縦線が入った50冊をメモしておいて) 続いて100冊終わらす→今までやったハードカバーの裁断が斜めになっていることに気付く→(今でやったハードカバー50冊をメモしておいて) 続いて残りを終わらせる→今までやった問題のある本に戻って、全ての問題を解決したやり方でやり直す

「都度やり直しパターン」より「とにかく一通り終わらすパターン」の方が「とりあえずのスキャン」がかなり早く完成する。急な転勤などがあっても、品質的には未完成ながらとりあえずそれを持って行ける。盗難や天災などで本が失われても、(スキャン済みデータをサーバーなどにバックアップしている場合) とりあえずのデータは残る。

また、「都度やり直しパターン」だと、2度、3度ミスや設定変更があったら同じ本を2度、3度スキャンし直すことになるが、「とにかく一通り終わらすパターン」なら最後にまとめて自分にとってベストな設定ややり方でスキャンし直せる。

 

(セットした原稿を吸い取ってくれなかったら)

真っ先に疑うのが、原稿の次に読み込むページが重なっていることである。いきなり1ページ目から読み込んでくれないと思いきや、ちゃんと切り離しを確認したはずの原稿が1ページ目からくっついていることがある。

そうでない場合、カバーを開けてローラー等などを清掃する。それでも吸い取ってくれない場合、セットする枚数を減してみる (1枚だけセットして読み取ってくれるか試してみる)。

また、(お勧めはしないが自己責任で) セットしてある原稿のこれから読み込もうとしている一番下にある用紙以外の原稿の束を親指と他の指で左右から挟んで少し浮かせて上げると (或いは一番下にある用紙だけを少し押し込んでやると)、一番下の用紙が落ちて吸い込まれることがある。それでも落ちなかったら、その1枚を少し押し込んでやると読み込まれる。

それでも読み取ってくれないならその本は後回しにする。大量の本がスキャンを待っているので、その本1冊に時間をかけてられない。50ページで読み取りを終了したら、後で分かるようにファイル名に「通常のファイル名 (〜p50読取難).pdf」とでもしておいて次の本に移る。またその本 (ファイルではなく紙の本自体) も未処理の本として管理する。

※紙質の違ういろいろな本を試してみて、あまりに吸い込みが悪ければ、一部ローラーの初期不良が報告されていますので、サポートセンターに問い合わせてみてください。

 

(スキャンが止まったら)

・私のやり方だが、重なっていたら剥がし、重なっていた2枚を右手親指の付け根と右手中指、薬指、小指の3本で挟んだまま、左手でこれからスキャンする残りの原稿を掴み、同時に右手親指と人差し指でカバーを開ける。右手に持っていた2枚を左手の原稿の一番下に加え、読み取った枚数分だけ次に読み取る原稿を加える (50枚読み取って止まったら、次にセットしようとしていた原稿から50枚取って加える)。

・止まってカバーを開けるついでにガラス面に糊が付着していないかチェックする。(面倒なら、目視確認だけでも。)

・揃えてはじいて傾きをつけてセットし直す。

・最後に読み取った原稿が表示されているが、スタッカー (スキャン済みトレイ) の一番上に乗って見えているページは裏面なので、「裏面」をクリックして画面上に表示されるページがスタッカーの一番上に乗っているページと一致していることを確認して、継続読み取りする。

 

(ぐちゃっとなったのにスキャンが止まらなかったら)

・ぐちゃっとなったのにスキャンが続いて止まらなかった場合、そのぐちゃっとなった用紙を次の原稿の一番下に (つまり一番最初に読み込まれる用紙として) 追加してから継続スキャンする。後で、ぐちゃっとなった2ページ (1枚2ページ) を削除して、継続スキャンの先頭で読み取ったきれいなスキャン結果の2ページを本来そのページがあったところに移動する。

もし、スキャンし直しても、ぐちゃっとなった部分のしわが気になるレベルについている場合、スキャン設定で「裏写りを軽減します」をONにしてその1枚 (2ページ) だけスキャンし直すとしわが消える。その後、次の本を読み込む際に、「裏写りを軽減します」のチェックをOFFにすることを忘れない。

 

(ぐちゃっとなった紙のしわを取りたければ)

以下、印刷が滲んだり変色したり、余計にぐちゃぐちゃになったり紙が破れたりと悪化する可能性があるので、部分的に少しずつ試し試しして、自己責任でお願いします。

紙を霧吹きで濡らし、上から乾いたハンカチをあてる。(または、紙は霧吹きで濡らさずに、ハンカチを濡らしてよく絞って紙の上にあてる。)

その状態で、アイロンで上から押し当てる。押し当てたらそのままスライドさせずに、一度持ち上げてからまた別の箇所に押し当てる。

 

(破れた時は)

3Mスコッチ「はってはがせるテープ (811)」 (Amazon) がいい。

3Mスコッチ「メンディングテープ (810)」(Amazon)でもいい。

テープで補修できないレベルの破れや、古くて破れやすい本は、コピー機でコピーし、本のサイズに切ってスキャンする。

 

(2枚のページがくっついてスキャンされたら)

例えば、2枚のページ (63〜66ページ)がくっついてスキャンされたらどうなるかだけ覚えておけば簡単である。

くっついてスキャンされると、64、65ページがくっついた内側の面になるのでスキャンされず、63、66ページがスキャンされることになる。

つまり、2枚のページ (63〜66ページ) をスキャンし直し、(元の63、66ページの間に) 64、65ページのみを挿入するか、元の63、66ページを削除して63〜66ページを挿入するかどちらかである。

 

(セットする方向を間違えて逆順になったら)

・40枚 (80ページ) のスキャンが終わり、残り40枚 (80ページ) のスキャンをする際、間違ってセットする方向を間違って最終ページから順にスキャンしてしまった場合、

 

(方法1 - とりあえず今だけ直せればいい編)→いろいろな場面で使える方法だが、結局スキャンのやり直しなのであまり頻繁にやるとスキャン部品の寿命が縮まることになる。

気付いたらすぐに中断する。(例えば、20枚スキャンが終わってしまったとする。)

40枚を正しい方向にセットし直し、「読み取りを継続する」でスキャンを続けて最後までスキャンする。これで、正しいファイルの間に20枚の余分なファイルが挿入された形になっている。このファイルを保存した後、間違ってスキャンした部分を削除する。

 

(方法2 - 今後もやってしまうかも知れないのでいい方法を知っておきたい編)→スキャンし直さず、ファイル側で順番を入れ替える。

とりあえず逆順のまま、最後までスキャンを終わらせる。

以下をダウンロードし、インストールする。

PDFTK Builder (バージョンは変わるだろうが「pdftkb_setup.exe (2.0mb)」といったようなファイル名)

英語のソフトで日本語のファイル名だとエラーが出るので、ページを並び替えたいファイルを英数字のみのファイル名に変える。

「Collate」タブ (日本語で「ページ順に並べる」という意味) をクリックし、「Source PDF Document(s)」に、ページを並び替えたいファイルをドラッグ&ドロップすると、下にページ数が「160 pages」などと表示される。(81ページ目から逆順になっている場合、)「Pages」の右に「1-80, 160-81」と入力し、「Save As」(日本語で「名前をつけて保存」) をクリックして保存する。仮に間違って指定しても、上書き保存ではなく別のファイルとして保存するので、やり直せばいい。

PDFTK Builderを使えば、1枚 (または1ページ) のみを差し替えるという作業も非常に簡単にできる。「Original.pdf」というファイルの1枚 (例えば、5〜6ページ目とする) がぐちゃぐちゃになっていた場合、1枚 (5〜6ページ目) のみをスキャンし直し、例えば「OneSheet.pdf」という名前で保存する。次に、PDFTK Builderで「Original.pdf」を1番目にドロップ (Pagesを1-4と指定)、「OneSheet.pdf」を2番目にドロップ (Pagesは指定無し、もしくは1-2と指定)、もう一度「Original.pdf」を3番目にドロップ (ページ数が出てくるので、例えば200ページと出ているなら、Pagesを7-200と指定)。これで1枚 (5〜6ページ目) のみを差し替えれる。ポイントは、同じファイルを2回ドロップできることで、1-200ページのうち、5-6を抜かして1-4と7-200に分けて、間に別にスキャンしたページのファイルを挟み込むことでできる。

2枚差し替えるなら、「Original.pdf」(Pages: 1-2)、「OneSheet1.pdf」(Pages: 3-4)「Original.pdf」(Pages: 5-196)、「OneSheet2.pdf」(Pages: 197-198)、「Original.pdf」(Pages: 199-200)と元ファイルを3回ドロップする。

表紙のみカラー、その他をグレースケールや白黒にしたい場合、例えば5冊の本 (A, B, C, D, Eとする) の表紙をカラー設定でA1.pdf, B1.pdf, C1.pdf, D1.pdf, E1.pdf、グレースケール (白黒) 設定でA2.pdf, B2.pdf, C2.pdf, D2.pdf, E2.pdfで保存し、それぞれ結合する。

※指定するページの境目が分からない時は、pdfファイルの最終ページが境目のページになっているので、最終ページを参考に境目のページを探す。

※境目で分ける時、pdfのページ番号と画像上の本のページ番号を混同しないように注意して分ける。

※もし以上の操作に慣れて間違いなく確実にできるなら、例えば最終ページが不要なら「1-80, 160-82」と指定すると余分な手間が省けていい。

 

(参考1) DOSの分かる方は、以下もある。

pdftk (バージョンは変わるだろうが「pdftk_server-1.45-windows-setup.msi」といったようなファイル名) をダウロードする。

DOSの分かる方なら、使い方を調べる検索能力もあると思うので、特に説明はいらないですね。ここなどを参考に使ってみてください。^^

 

(参考2) ファイルを (例えば、「1〜80ページ」と「160〜81」ページの2ファイルに) 分割だけしたい時

Acrobatの「表示」→「ツール」→「抽出」→正しくスキャンできたページの範囲を指定 (今回の例では、開始ページ: 1、終了ページ: 80)、「抽出後にページを削除にチェックを入れる、「ページを別個のファイルとして抽出」のチェックを外す。 →「OK」をクリック→これで、1〜80ページと81ページ以降の2ファイルに分かれる。

 

(無駄なページがあるけどページ数を崩したくない時は、)

ページを削除した後、Acrobatの「表示」→「ツール」→「ページ」→「その他の挿入オプション」→「空白ページを挿入」(便利なのは、Ctrl + Shift + Qのショートカット)で空白ページを挿入する。不要なカラーページにするより空白ページにした方が容量を小さくできる。また、本来空白ページなのにカラーやグレーでスキャンしているために単なる汚れページになっている場合も、空白ページと置き換えてもいい。

 

(スキャンが終わっているのに間違えて「継続読み取り」を押してしまったら)

「給紙カバー (原稿台) に原稿がありません。」と出てくる。「読み取り中止」をクリックし、「読み取ったファイルを削除しますか?」と出てくるので、「いいえ」をクリックする。すると、「イメージを保存します」と出てきて、「読み取り終了」をクリックした場合と同じ画面に進める。

 

(ガラス面をいくらきれいにしても線が入るページがある時は、)

先ほど読み取った時とページを上下反対にして、読み取るガラス面を変えてみる。ページ順は後で変えればいい。

その他、そのページをA3キャリアシートに入れてスキャンしてみる。

 

5. 次の原稿をセットする

スキャンが終わり次第、次の原稿をセットする。

 

6. スキャンを終えてファイルを保存する

(テキスト認識エラーが出たら)

テキスト認識の途中で止まることもある。その場合は、とりあえずイメージのみ保存にしておいて、「通常のファイル名 (テキスト認識エラー).pdf」とでもしておいて、次の本に移る。とにかく、止まってはいけない。

テキスト認識エラーのファイルは、後で ScanSnap Organizer を立ち上げ、ファイルをウィンドウの中にドラッグ & ドロップし、「検索可能なPDFに変換」で変換して保存する。また、Acrobatの「表示」→「ツール」→「テキスト認識」でテキスト認識させることもできる。ただ、Acrobatのテキスト認識は時間がかかるので、ページ数の多い本は寝る前に実行して寝るといい。

 

ファイル名は自由だが、私はISBNをファイル名にしているので、バーコードリーダーで本のバーコードを「ピッ」で終わりです。ISBNが入力された後、改行も自動的に入るので、バーコードリーダーのボタンを押すだけで、ファイル名をつけて保存まで自動です。もし、手打ちでISBNを打つ方は、間違いのないように最初にGoogleかAmazonの検索テキストボックスにISBN番号を打ち、検索ボタンを押して書名が間違いないことを確認した上で、今打ったISBNをコピーしてファイル名としてペーストするといいだろう。書名をファイル名につける方も、ISBNで検索した後に書名やその他の情報をコピーしてファイル名につけると早くて入力ミスもない。

ちなみに、後でファイルを結合したり分離したりする場合、保存する時につけるファイル名は一時的なファイル名であって最終的なファイル名にはならない。後でAcrobatで編集する時は、ファイル名はデフォルトのまま (つまり元から表示されているまま) で保存している。ここでファイル名をつけても後で削除するファイルなのでファイル名を打つ時間が無駄だからである。後でPDFTK Builderで編集する場合、日本語のファイル名だとエラーが出るので、英数字のみのファイル名で保存している。

例えば、「カラー、グレースケール、カラー、グレースケール、カラー」という順に混在している本なら、カラーの設定で、1.pdf、3.pdf、5.pdfというファイル名でカラー部分をそれぞれ保存し、次にグレースケールの設定に変えて、2.pdf、4.pdfというファイル名でグレースケール部分をそれぞれ保存する。そして、PDFTK Builderに5ファイルを数字順にドロップし、「SAVE AS」をクリックした後、バーコードスキャナでバーコードを読み取りファイル名にして保存する。(A、Bという2冊の本が両方、カラー、白黒の混在なら、カラー設定でA1.pdf、A3.pdf、A5.pdf、B1.pdf、B3.pdf、B5.pdfを保存、次に白黒設定でA2.pdf、A4.pdf、B2.pdf、B4.pdfを保存、そして結合という順になる。)

その他、Acrobatの「表示」→「ツール」→「ページ」→「ファイルから挿入」(便利なのは、Ctrl + Shift + I のショートカット) を使ったり、PDFを2つ開いて、片方のファイルのページをもう片方のファイルにドラッグ&ドロップしたりもできる。

※ Ctrl + Shift + I の「I」は「挿入」を意味する"Insert"の頭文字と思われる。Ctrl + Shift だけだと、入力方式を切り替えるショートカットになるので、入力が変になったと思ったら、日本語入力のバーからマウスで戻してやるか、Ctrl + Shift をもう一度 (環境によっては二度、三度と) やると、元に戻る。また、その後出てくるポップアップウィンドウで「場所」(後/前) を選ぶ際、マウスを使わずキーボードの上/下→Enterとしてもいい。1つ目の選択肢が「後」でその下が「前」となっている。「前」「後」の順番ではなく、「後」「前」の順番になっているので注意だがすぐに慣れる。

 

(AmazonのKindle本のOCR)

Kindle Convert (自分でスキャンしたファイルをKindle本に変換できるAmazon謹製ソフトが登場)

 

(アジア言語のテキスト認識)

中国語や韓国語などアジア言語の認識には、一通り調べて試したところ、以下のOCRが良さそうである。

ABBYY FineReader Pro (Amazon 楽天) 日本語と韓国語や中国語の混在文書にも対応しており、最強である。ただし、試用が15日または50ページのみである。

e.Typist (Amazon 楽天) 韓国語や中国語には対応しているが、日本語との混在文書には対応していない。1言語のみの本や、偶数ページと奇数ページで言語がはっきりと分かれている本 (左が中国語、右が日本語の単語集など) なら別々に認識させることができる。ただし、試用が5日のみである。ページの上限が無いので、5日間でまとめてやってしまうのも手である。

※ 混在文書を別々に認識させるとはどういうことかと言うと、1つのpdfファイルから、日本語で認識させたファイル「混在文書 (日本語認識).pdf」と中国語で認識させたファイル「混在文書 (中国語認識).pdf」を作り、後でソフトで例えば「混在文書 (中国語認識).pdf」の奇数ページと「混在文書 (日本語認識).pdf」の偶数ページをマージさせるといい。

 

バーコードリーダー (Amazon 楽天)

(参考) 私が使っているバーコードリーダーとスタンド (2007/7/17購入)

バーコードリーダー (TSK-U) 5880円 (税込、送料込)

バーコードリーダースタンド (HOL-004) 840円 (税込、送料別)

※値段は当時の購入値段。今ではもっと新しい製品があるので、上のリンクから自分で探してみるといい。

 

(バーコードリーダーで読み取ったISBNのファイル名を書籍名に変えたければ、)

ISBN Titler

 

(バーコードリーダーを使わず、自動で書誌情報を取得して欲しければ、)

自炊した本の書誌情報を自動で取得できる「かんたん PDF ダイエット」

 

(目次をリンク付きにしたければ、)

自炊PDF本に目次を付けて読みやすく

“自炊”向けのPDF加工ツール「かんたん PDF ダイエット」に目次の自動作成機能が追加

 

7. スキャン済みの裁断本を揃える (必要に応じて輪ゴムで止める)

本を机でトントンとやっても揃わない時があります。

この時は、本を緩く持ち、上からページの間に向けて強く息を吹きかけてページ間に空気を入れてあげるときれいに揃います。

ただし、ページがばらばらなので、机の下に落とさないように注意して作業してください。

 

8. 必要に応じて、pdfファイルを結合、並べ替えをする

Adobe Acrobat Xを開いて、左上の「作成」→「ファイルを単一のPDFに結合」→結合する順番通りにファイルをドラッグ&ドロップ→「ファイルを結合」をクリックする。

結合したファイルを開いて、(Adobe Acrobat Xの) 左端に4つ並んでいるアイコンの一番上の「原稿が2枚重なっている」アイコン (マウスを上に重ねると) 「ページサムネール」という文字がポップアップで出てくるアイコンをクリックする。

ここで、ページをドラッグ&ドロップで入れ替えられる。左の「ページサムネール」部分は、左右の境目の線を右にドラッグして大きく広げることができる。また、「ページサムネール」の文字の下の小さなアイコンをクリックすればメニューが現れ、「サムネール画像を縮小」を選択すると、一覧性が高くなり、ページを大きくまたがって移動する時など楽である。

1ページ目がカバーの表、2ページ目がカバーの裏で、2ページ目を最終ページに移動させたい場合、PDFTK Builderにファイルをドロップして、「1, 3-100, 2」(1ページ目、3〜100ページ目、2ページ目の順に並べる)と指定しても並べ替えられる。

 

(偶数ページ、奇数ページを別々にスキャンしたら)

両面スキャンだと、表をスキャンするガラスと裏をスキャンするガラスの2つがあります。

同じページを読み込んでも、どちらのガラスを通すかでスキャン結果が微妙に (場合によっては大きく) 異なります。つまり、例えば、表が「3ページ」裏が「4ページ」の1枚を両面スキャンして、今度はそれを表裏反対にしてスキャンすると、それぞれのページを別のガラスで読み取ったことになり、結果が変わるということです。

片方のガラスの方がスキャン結果がきれいで、全てのページをそちらのガラスで読み込みたいとしましょう。

その場合、スキャナの設定を一時的に「片面スキャン」に変更します。

200ページの文書の奇数ページのみを片方のガラス (仮にA面と呼びます) で読み込みます。

終わったら、その文書をひっくり返して、今度は200ページから1ページまで逆順で、全てA面で片面スキャンします。

これで偶数ページ文書と奇数ページ文書ができあがります。

後は、「PDF Split And Merge Basic」の「Alternate Mix」(または、Web版) で2つの文書を交互結合して一つの文書にできます。

「4Videosoft PDF Merger」でもできますが、試用期間または試用回数を過ぎると有料です。

 

9. 正しくスキャンされているかチェックする

a. ざっと見て、縦線が入っていないか、傾いていないかなどチェック。(スキャン中にスキャン済みの原稿が小さなウィンドウに表示されるが、それでもある程度チェックできる。)

※ 縦線は、ガラス面に糊が付着してしまっているために起こる。例えて言えば、コピー機でコピーする時、コピー機のガラス面に糊で縦線1本びゃーっと引いて固まらせると、その後、ガラス面にいろいろな書類を置いて何百枚コピーしても全てに縦線が入るのと同じ。両面スキャンをするためにガラス面が2枚あるが、だいたい片面だけに糊が付き、常に同じ片面に縦線が入る。なので、奇数ページのみか偶数ページのみ、言い換えれば1ページおきに縦線が入ることになる。

また、「細かいチェックは後でまとめてしよう」などと何十冊もスキャンした後、全てに縦線が入っていることに気付くと泣きたくなるので、できるだけ頻繁にチェックしよう。中でも、裁断機で糊付け部分ぎりぎりで裁断している人は (裁断刃に糊がついてしまって裁断後に背表紙が刃にくっついてしまう人は言うまでもなく)、特に注意すべきである。

ガラス面のチェックの方法は、ガラス面を角度を変えてよく見る目視確認に加え、ガラス部分全体にキムワイプなどを軽く滑らせると、糊がついてたら滑らせた時に引っかかるので分かりやすい。糊はガラス面を横切った長い線だけでなく、短くついていることもあるのでよく注意して見る。短い線でも、そこを原稿が横切っていくので、結局原稿に長い縦線が入ることになる。角の短い線は、目視では気付きにくいので、キムワイプで清掃する時は、角に沿って拭いている。

白黒の本は線が目立ちにくいが、カラーの本でははっきりと目立ちやすいので、カラーの本をまとめてスキャンする時は特に、1冊ずつ注意してチェックしよう。

 

b. PDFの1ページから見ていって、最初に現れる(画像上の)ページ番号とPDFファイルのページ数がいくつずれているか確認する (例えばPDFのページ数の方が2大きいとする)。今度はPDFの最後から見ていって、最後に現れる(画像上の)ページ番号とPDFファイルのページ数が同じ数だけずれていることを確認する (最初でPDFのページ数の方が2大きい場合、最後のページでもPDFのページ数の方が2大きいはずである)。最後のページを確認する時、PDFのバーを一番下までドラッグするか、Endボタンを押すか、バーの一番下にある下向き三角形 (逆三角形) のアイコンを右クリックし「最下部」をクリックしたら最後のページに飛べる。

※ページ番号を合わせたければ、空白ページを入れるか、セクションで分ける。セクションの分け方は、Acrobatの「表示」→「ツール」→「ページ」→「文書処理」→「ページ番号」→「開始ページ」で、新たにセクションを開始したいページ番号と終了したいページ数を入力する。Acrobatの歯車のアイコン (クイックツールをカスタマイズ) から、歯車のアイコンの右にボタンを追加できるので、私はよく使うこの「開始ページ」をボタン登録している。

 

(全ページを手早くチェックするには) [私の方法]

Adobe Acrobatのメニューの「表示」→「ページ表示」→「見開きページ表示」 (「見開きページ」でスクロールではない)の状態にする。

ショートカットは、Alt + V + P + P で見開きページ表示、Alt + V + P + P で単一ページ表示。アルファベットの意味は、V = View, P + P = Page Plural, P + S = Page Single)

または、「編集」→「環境設定」→「ページ表示」→「デフォルトレイアウトとズーム」→「ページレイアウト」を「見開き」、「ズーム」を「全体表示」にすると、毎回デフォルトでこのように開いてくれる。

 

キーボードの「↓」キーを、本の内容をチェックしながら本の10ページ目 (無い場合は20ページ目など10の倍数ページ) が表示されるまで数回押す。

ここから以下の作業を繰り返す。

本の内容をチェックしながら5回押す (この時ページ数は見ないで内容のみを見る) →本のページが20になっていることをチェックする (たまにでいいので、(画像上の)ページ番号とPDFファイルのページ数がずれていないこともチェックする) →以下同様に、本の内容をチェックしながら5回押してページ数チェックを最後まで繰り返す (この方法で、白黒の本は、挿絵のあるページをメモしていって、後で挿絵のあるページのみをグレー設定でスキャンして差し替えるのも一つ。)

この方法を使うと、縦線が入っている場合にすぐに分かる。なぜなら、縦線は奇数ページのみか偶数ページのみ、言い換えれば1ページおきに入っているからである。つまり、クリックし続けても、見開きの右なら右、左なら左、どちらかの全く同じ場所に現れ続けるからである。1ページずつの表示では気付かない小さな線も、同じ場所に現れ続けるとすぐに気付く。縦線のチェックは、特に (文字ではなく絵や図形など) 塗りつぶしの多いページをチェックする。なぜなら、文字だけのページには糊の付着があっても線が入らないことがあり、気付かず次の本のスキャンに移ると、次の本で線が入ることに気付くことがあるからである。

ただし、見開きページ表示だと、今表示されているpdfのページ数が左右のどちらのページ数なのか分かりにくいので、ページを削除したり編集する際には、1ページ表示に戻した方が間違いがない。

 

(パソコンの画面が小さい場合は)

Acrobatメニューの「表示」→「表示を回転」でどちらかに90度回転させると、ページが横長のモニタに収まりチェックしやすい。

 

c. 不要なページを削除する

ここで注意するのは、最初と最後の方のページ以外のページを削除した場合、見開きが崩れることがある。

もう一つ注意するのが、左に「ページサムネール」を出した状態で、右に白紙ページを表示させて「削除」としても、左の「ページサムネール」で他のページが選択されていてそのページの削除になってしまうことがある。現在画面に見えているページが削除対象のページとは限らないので、きちんと「Xページを削除しますか?」と確認が出てくるので間違いなく目的のページを削除しよう。

 

(PDFを開く時、100%表示で開いてくれなかったら、)

何百%とかやたらとでかく表示されて、チェックしにくい場合があります。

メニューから100%表示に変えるか、"Ctrl + 1"ショートカットキーですぐに100%表示になりますが、開くたびに変えるのは面倒です。

こんな時は、Adobe Reader (またはAcrobat) メニューの「編集」→「環境設定」→「ページ表示」→「デフォルトレイアウトとズーム」のズームを「100%」にすればいけます。

 

(PDF上で見開きページが左右逆になったら、)

自炊した本をAdobe Reader (またはAcrobat) で、「表示」→「ページ表示」→「見開きページ表示」すると、左右逆になることがあります。

本によっては、見開きを「左のページ→右のページ」と読む本もありますが、「右のページ→左のページ」と読む本もあるからです。

その解決策ですが、Adobe Acrobat Xの「ファイル」→「プロパティ」→「詳細設定」→「読み上げオプション」→「綴じ方」→「左」から「右」に変更して保存します。

(参考) PDFの見開きページが左右逆

 

10. 次のスキャンに移る前にスキャナのカバーを開けて、ガラスに糊が付着していないか確認する。(付着していると次の読み取りで縦線が入ってしまう。これはできるだけ頻繁に行う。)

この段階でこの作業を行うなら、先ほどの「次の原稿をセットする」はしないでおく。

 

糊を拭き取るには、キムワイプに無水エタノールをつけて拭くのが定番となっている。

キムワイプ (Amazon 楽天) 要するに、ティッシュみたいなもの。

無水エタノール (Amazon 楽天) → 私は、これを100均の園芸コーナーにある霧吹きに入れて使っている。

キムワイプに無水エタノールをつける代わりに、ウェットティッシュのように最初からアルコールの付いている「除菌できるアルコールタオル」(Amazon 楽天) や 富士通ScanSnap専用の「クリーニングワイプ」(Amazon 楽天) を使ってもいい。

 

ガラス面以外のスキャナ内部の清掃用具もあると便利。

100均の清掃用ブラシか「メガネクリーナふきふき」(Amazon 楽天) や CyberClean (Amazon 楽天) がいい。

 

(pdfファイルのサムネイルが中身の表示にならず、pdfアイコンになってしまったら)

そもそも、64bit版Windows7だとこうなってしまいます。「pdf サムネイル 64」でGoogle検索したら解決策が出てきます。

32bitなのにこの問題が発生することがあります。ちゃんと表示されるファイルもあるのに一部だけ表示されないということもあります。

こんな時は、Adobe Acrobat の「編集」→「環境設定」→「一般」→「デフォルトのPDFハンドラーを選択」→関連づけるアドビ製品を選択して(表示されている製品で良ければ何も変えずに)、適用をクリックします。(設定は何も変わっていないのですが、「適用」し直すことが大事です。結構時間がかかることがあります。)

(参考) PDFのプロパティやサムネイルが表示されない場合の対処法

 

(OCRの認識率が悪かったら)

目次だけならAmazonなどどこかに書かれてあったりするので、コピーしてくるといい。

テキスト認識をやり直すなら、Adobe Acrobat X の「表示」→「ツール」→「保護」→「非表示情報を検索して削除」をクリック→(少し待つ)→「非表示テキスト(Xページ)」をクリック→上の「削除」をクリック→認識されたテキストが削除されるので、もう一度テキスト認識し直す。

 

(pdf画像の見栄えをいろいろ編集したかったら)

XnConvert リサイズ、回転、反転、文字入れ、ウォーターマーク合成、色調補正、明るさ補正、ぼかし / シャープ / ノイズ除去 / モザイク / レトロ / 油絵 などのフィルタ付加、メタデータ (コメント、Exif 情報等) 消去

netpbm 余白カットなど。(→ 自炊データとnetpbm)

かんたんPDFダイエット

 

(黄ばみの漂白、文字を濃くする、グレースケールを白黒にする - お勧め)

・設定値を変えると、動的に変わる仕上がりを「大きな画像で見ることができる」ソフト。

XnConvert (Vector) ウィンドウは最大化しておく。「動作を追加 (Add action>)」→「マップ」→「レベル」(陰をなくす)。レベルの動作の「白点」スライダを陰や汚れなどが消えるまで左にスライドする。次に「黒点」を文字が汚くならない (潰れない) 程度まで、できるだけ右にスライドすると文字が濃くなる。これだけでほぼ完成。「動作を追加 (Add action>)」→「マップ」→「色相/彩度/明度」(地色を白くする)。「色相/彩度/明度」の「カラー化」をチェック (レベルを調整した後だと、これをチェックしても全く変わらない場合もある)。これで完成。

 

PDFの色が薄い文字(本・書類をスキャンした)画像を濃くする 

グレースケールでスキャンしたPDFを白黒変換する方法 色を濃くしてTIFFで出力する。

サイズ変更 幅・高さ共に200%(固縦横率) リサンプル Lanczos、コントラスト 45 (好みで調整)、ガンマ 0.44 (好みで調整)、グレースケール 300dpiから64→32→16→8→4と段階を踏んで白黒に変換、モノクロ2進法変換 ディザなし、DPI設定 X/Y共に600

 

(黄ばみの漂白、文字を濃くする - 参考)

・設定値を変えると、動的に変わる仕上がりを「小さな画像で見ることができる」ソフト。

XnView メニューバーの「画像」→「修整」→「明るさ/コントラスト/ガンマ/カラーバランス」で数値を変更して、好みの数値をメモする。メニューバーの「ツール」→「一括変換」。テスト出力された画像があれば削除する。「追加」ボタンでフォルダを選択する。「変形」タブで、先ほどメモした数値を入力する。

(設定例) 明るさ - 変更なし、コントラスト - 35、ガンマ修正 - 0.40、カラーバランス - 赤 -1 青0 緑0

IrfanView 日本語版 メニュー「画像」→「色調補正」。使い方は、上のXnViewとほぼ同じ。

 

・設定値を変えても、動的に仕上がりを「見ることができない」ソフト。(パソコンが苦手で、仕上がりの良さを求めず、とりあえずお任せである程度できればいい人向け)

藤 -Resizer- 「縦横比を維持する」のチェックは絶対に外さない。 白色化閾値 160、相対ガンマ値 1.7、正規化範囲 55/250、経度補正 25/255、コントラスト比 1.9、ノイズ除去度 24、輪郭強調度 80 (参考) 漫画をスキャナで電子書籍化する初心者向け自炊解説サイト

ShadowCut 自炊した活字書籍画像のノド(中央の綴じ部の影)の除去、黄ばんだ紙質書籍の鮮明化 (→ “自炊”画像の中央にできた綴じ部分の影をきれいに加工)

Ralpha Image Resizer (参考) PB301とか 折耳猫式自炊マニュアル

 

いきなりPDF for 自炊

 

(画像ファイルをpdfファイルに変換したければ)

Acrobatがインストールされていたら、pdfにまとめたい画像ファイル (jpgファイルなど) 全て (または、その画像ファイルが入ったフォルダ) を選択し、右クリック→「サポートしているファイルをAcrobatで結合」→「ファイルの結合」でできる。

ただし、画像ファイル名の桁数が揃っていなくて、1、2・・・、10となっていたら、1、10、2の順に結合されてしまうので、桁数を最大2桁なら01、3桁なら001として前もって揃えておくか、結合する段階で、1〜9を選択して右クリック→「サポートしているファイルをAcrobatで結合」として、結合するファイルの一覧が出てくるので、そこに次は10〜99の画像ファイルを選択してドラッグ&ドロップし、次に100〜最終ページの画像ファイルを選択してドラッグ&ドロップするというように混ざらないように順に追加していく。

Acrobatが無ければ、画像梱包 (フリーソフト) でもできる。

 

(pdfファイルを画像ファイルに変換したければ)

Acrobatメニューの「ファイル」→「名前をつけて保存」→「画像」→「JPEG」(または他の画像形式) でできる。

 

(ファイルを小さくしたければ)

Acrobatメニューの「ファイル」→「名前をつけて保存」→「サイズが縮小されたPDF」でできる。

Acrobatメニューの「表示」→「ツール」→「文書処理」→「スキャンされたPDFを最適化」で圧縮ができる。

PDF Slim (フリーソフト) でもできる。

 

(2ページのA4サイズPDFをA3サイズ見開き1ページにするには)

A4のPDFを開き、「ファイル」→「印刷設定」→「プリンタの設定」→プリンタ名「Adobe PDF」→「プロパティ」→「Adobe PDF 設定」タブ→「Adobe PDF のページサイズ」をA3→「レイアウト」タブの「シートごとのページ」を「2」→「OK」→「OK」

複数ページのPDFを2ページずつ見開きのPDFに変換する方法

 

(本を手放した後にページ抜けやスキャンミスが発覚したら)

1〜数ページ程度のページ抜けなら、図書館で (または友達に) 借りて、そのページだけフラットベッドスキャナでスキャンするかデジカメやスマホカメラで撮ればいい。或いは、図書館内か図書館の近くのコンビニでコピーした後すぐに本を返却し、そのコピーをスキャンしてもいい。この場合、当然、カラーならカラーコピーが必要となる。

もちろん、借りに行く往復の交通費より古本を買った方が安い (或いは対して値段が変わらない) 場合は古本を買った方がいい。

小さなスキャンミス (汚れなど) に関しては、とりあえずのデータがあるので急がずじっくり待って、古本の値段が下がった時にでも買ってスキャンし直せばいい。

AmazonやGoogle Booksなどで一部のページが表示できるので、たまたま抜けているページが見つかったら、画面キャプチャした後、pdfのページサムネール表示でページとページの間に画像ファイルをドラッグ&ドロップすれば挿入できるので、「とりあえず」ちゃんと手に入れるまでそれで代用する。

 

(参考) ScanSnap よくあるご質問

 

[最後に]

(本を処分するか?)

自炊はすればするほど技術が上がっていき、設定やスキャンの仕方を変えたりすることもあると思うので、今ある全ての本をスキャンし終えるまでは処分しない方がいいと思う。全てスキャンし終えた後に、「2周目」(1周目の修正)をやりたくなるかもしれない。例えば、カバーを (もしくはカバーの一部しか) スキャンしていなかったけどちゃんとスキャンしたくなった、白黒でいいと思ったものの改めて見ると汚いのでグレーにしたくなった、改めて見ると傾きが気になるなど、いろいろ見えてくるかもしれない。理想は、2周行った上で (または2周目をやりながら) 処分を始め、友達にあげるなど処分する際に、処分前にファイルを再確認し、必要に応じてスキャンし直して処分するのがいいだろう。

ちなみに私は、2周目で上記のような理由でかなり多くの本をスキャンし直した。例えば白黒ベースでスキャンして、各章初めの1ページだけはグレースケールにした本も多い。1周目より随分楽なことは、1度スキャンを終えているため、2ページがくっついていて止まることがない。だから、「設定を変えて全部やり直しなんて1周目の作業が全て無駄になった」と思わず、「1周目で一度スキャナに通してるからくっついて止まることはないな」と考えて頑張るといい。その代わり、1周目のスキャン終わりにページが正しい順序で並んでいなければ、2周目のスキャンでページが入れ替わることになる。これは1周目ではまずないことである。ただ、これはデータを失っているわけではないので、気づいた時にページを入れ替えれば済むことである。

処分するかどうかの判断基準の一つとして、Amazonマーケットプレースでの最安値がある。現在の最安値が500円 (または1,000円) 以下の本は、いざまた必要になった時に (大きく値上がりしていなければ) すぐに買い戻せる。それ以上の本になると、一度持っていた (読み終わっている) 本のために払いにくい金額で、捨てなきゃ良かったということになる。もちろん、処分と言っても、中古相場が高額な本を売って処分する場合は話は別である。その段階で本代をもらっているので、そのお金で買い戻せばいいことになる。「始めに」の「裁断する前に」でも書いたが、やはり裁断前に価格調査をしておくのが一番良く、裁断が終わった時点で1年くらい経っていれば、処分前にもう一度、その時点での価格調査をするといいだろう。

ヤフオクで売ろうとすると面倒である。売るにはプレミアム会員 (月399円) になる必要がある。(399円とは、300円ではなく400円であることに注意。) 普段、プレミアム会員でない人が半年かけて少しずつ売ろうとすると、約2,400円の出費になる。出品と取引の労力、トラブルの可能性を考えれば、合計3,000円程度で売れたというのでは元が取れない。トラブルとは、本の裁断 (つまりは自炊) という概念を知っている人はごく一部なので、仮に裁断済みと書いてあってもよく分からず落札する人が少なからずいるようである。それを考えると、きちんと写真を撮った上で明記する必要もあり、その手間もかかる。書き込みの有無 (新品で買った人はいいが、古本を買った人は注意) などの状態もきちんと書かないといけないし、裁断の時に印刷が少し切れていたり (本人にとっては問題ないレベルでも購入者が問題ないと判断するとは限らない)、作業中にページの1枚が落ちてベッドの下に潜り込んでいるということもあるかもしれない。いろいろと気を遣うことは多い。

それを踏まえると、1ヶ月 (出費399円) でまとめて売ればいいじゃないかという話になるが、全てをまとめてやるのはさらにパワーが要る。10冊ずつ売るなら、10冊ずつ、売る前の (きちんとスキャンされているかや本の状態確認などの) 最終チェックをして売ればいいが、まとめて300冊売るなら、最終チェックを300冊終えてから出品するか、最終チェックをしないかになる。例えば、1ヶ月に30冊ずつチェックしながら10ヶ月に分けて売るのと、10ヶ月かけて300冊をチェックしてから300冊をまとめて売るのを比べると、300冊まとめて売る方は、10ヶ月の間、本が減ることはないのである。

結論として、取っておきたい本、Amazonマーケットプレースで500円 (または1,000円) 以上の値を付けている本以外は、いざとなったら買い戻せるし、売っても高値で売れる可能性も低いので (もちろん、同じ分野の本をまとめて10冊セットとかで売ればそこそこの値は付くかもしれない)、友達やご近所さんにあげると感謝されて、ヤフオクで売れる値段以上の何かが返ってくるかもしれない (余った食品をもらえたり、引越などの時に手伝ってもらえたり、単に関係が良くなったり)。それでも余る本は捨てればいいだろう。

最後に補足しておくと、本にはまとめページや巻末付録ページがあったりする。捨てると決めた本でも、本全体の結論をまとめた最後の5ページだけとか巻末付録ページを10ページだけとか取っておいて残りを捨てるのもいい。目次だけを取っておくのも一つだし、写真集ならお気に入りのページだけを残すという手もある。とにかく捨てる前にざっと見て、取っておきたい数ページがあるかチェックするのもいいだろう。もちろん、人にその本をあげる時は、抜き取ったことを知らせておかないといくらタダであげると言ってもかわいそうである。

 

(アイドルファンの方へ)

私はアイドルファンではないのですが、聞く話では、推し (または担当) を変えた時に (つまりは特定のアイドルグループの中のお気に入りのメンバーが変わった時に)、お気に入りの人が載っている部分やページのみ切り取って雑誌を捨てている人は、「今までの雑誌を取っておけば良かった」ということになるらしい。なので、自炊した後にお気に入りを切り抜いて取っておくといいだろう。

 

(本を処分することの合法性)

本を譲渡したり処分したりすると、本のデータのみを持つことになる。この合法性については各自調べて自己責任で行って頂きたい。人によっては、その本を持っていたことの証明にと、カバーのみを残して捨てる人もいるようであるが、これがどれだけの意味を持つのか分からない。

 

(本を処分しない選択肢)

実際のところ、保管できるスペースがあれば本棚はいらない。ダンボールに大量の本を詰め込んで、ダンボールを積み重ねて押し入れの奧にでもしまえばいい。要するに、いざという時 (データを失った時など) 以外、取り出すことが不要なので、大事な本は透明な袋に密封してきれいに保管してもいいのである。

 

(スキャナのメンテナンス)

壊れていなくても、1年間の保証書のある方は、1年が過ぎる直前に (使用頻度の高い方は半年が過ぎる頃にも) 修理に出すといいと思います。

壊れていないからと放置しておくともったいないです。

かかる料金は、こちらから修理センターまでの発送費のみで、これを無料点検料 + クリーニング代と考えれば高くないでしょう。

修理箇所は、「吸い込みが悪い」「線が入る」の2点を書き、これに気になる箇所を加えておくといいでしょう。

勝手に課金されることはなく、まず「吸い込みが悪い」のは「ローラーの交換」でいくら、「線が入る」のは内部に細かい傷が確認されたので無償修理などと返答が返ってきます。後は、無償修理部分のみお願いすればいいことになります。全て有料でお金を払いたくない場合は、「修理不要でクリーニングのみお願いします」とでも言っておけばいいでしょう。(どの程度やってくれるかは分かりませんし、やってくれる保証もありません。)

 

(メモのスキャン)

ルーズリーフのように、1枚1枚が独立したノートを使うと、スキャンしやすい。

ロディア (Amazon 楽天) も簡単に1枚1枚に分離できていい。

 

テキスト検索

OCRでテキスト認識させたら、何百冊、何千冊の本の中身をまとめて一括検索できる。

 

(検索ソフトの例)

pdf検索のみの感想を書いた。

KWIC Finder シェアウェア:1,000円(税込) (30日試用可) 検索結果が一番見やすい。検索の前に「サイズ」のチェックを外さないと、デフォルトで10MBまでのファイルの検索になる。

WideGrep Express シェアウェア:3,255円(税込) (30日試用可) 全然悪くないが、KWIC Finderの検索結果の方が見やすい。KWIC Finderと両方試用するといい。

× 全文検索くん(Search++) シェアウェア:3,255円(税込) (30日試用可) 検索結果一覧が文字化けするので、結果詳細を見ないと確認できない。ダブルクリックでpdfが開くが、AcrobatではなくなぜかIEで開く (マニュアル画像でもそうなっている)。

× 探三郎(全文検索ソフト) フリー たくさんあるはずの言葉が検索結果にほとんど表れなかった。

× Turbo Searcher スタンダード版 製品:試用可(3,990円) (30日試用可) pdf検索では全く使い物にならなかった。

 

(参考) Acrobat で「メニュー→ツール→文書処理→埋め込みインデックスを管理→インデックスの埋め込み」で、Acrobatでの検索を高速にすることができます。

 

(ホームページをpdf化してとっておきたければ、)

PDF Download

 

(pdfの容量を小さくしたければ、)

PDF 圧縮

 

(自炊本の管理)

Amazonと連携して自炊本を管理するおもちゃ作った

 

(自炊本の音声化)

自炊本をオーディオブック化する過程で作ったiPhoneアプリ、読み上げさんが出来るまで (iPhone, iPad)

 

(自炊本のmobi化)

PDFをmobi形式に変換できる方法

 

自炊以外

・本の消毒

自炊に直接は関係無いが、私はブックオフやAmazonで古本を買ったら、まず、ティッシュに消毒用エタノールを少しつけて本のカバーを拭いて消毒しています。

これだけで随分きれいになります。

「せどり」と呼ばれる個人で本などを転売している方は、よく「消毒済」と書いて出品しています。

 

消毒用エタノール (Amazon 楽天)

 

・本の管理

消毒が終わったら、蔵書管理ソフト「私本管理Plus」に登録しています。

数冊ならISBNを手打ちしてしまいますが、冊数が多い場合は、バーコードリーダーを使って登録します。

(参考) 利創庫(risoco) 個品保管サービスだが、本の保管をすると、「書名」「著者名」「出版社名」を登録してくれるとのこと。キャンペーン企画なので、一時的なサービスかもしれないし、反響によっては継続するかもしれない。

 

・お風呂でもiPadなどで読む

Aquapac Large Case 664 (楽天)

Aquapac Large Whanganui Electronics Case (668) (Amazon 楽天)

 

自炊した本のpdfを入れているフォルダと、私本管理Plusのカテゴリーを同じフォルダ名、同じ構造にしています。

私本管理Plusの「カテゴリー」タブをクリックすると、右側に本の「タイトル」「作者1」「発行所」「備考1」の4つが表示されるように設定していて (メニューの「設定」→「一覧表示設定」→「タイトル一覧」タブ→4つをクリック)、「備考1」に本の保管場所やpdfにしているかどうかなどを入力しています。これで、「備考1」で並べ替えれば、pdfになっている本とそうでない本がすぐに分かります。(ちなみに「保管場所」という項目はありますが、上に書いた「一覧表示設定」に「保管場所」が無いので、「保管場所」の項目を表示させることはできません。そのため、「備考1」に保管場所を入力して表示させています。)

 

2005年1月に書いた自炊方法 (資料として残してます)

 

 

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